慶応大が2月11日に練習を公開し、大阪桐蔭から入部する150キロ右腕の別所孝亮投手や、慶応高で38本塁打を放った横地広太選手などが参加した。
別所投手は4年後プロ入り目指す
別所孝亮投手は大阪桐蔭で昨春のセンバツで優勝したメンバーの一人、最速150キロの速球を投げ、エースの川原嗣貴投手(Honda鈴鹿)となどと共に強力投手陣を形成した。
慶応大の初練習に参加をしたが、「高校も日本一のチームでやってきて、大学も日本一のチームでやらせてもらえる。日本一のチームを目指して頑張っていきたいと思います。4年間、焦らずじっくりやってプロに行きたいと思っています」と話し、4年後のドラフト会議での指名を宣言した。
通常、慶応大の新人は別メニューでスタートするが、別所投手は「同じメニューで行かせてください」と先輩と同じメニューを志願し、堀井監督は「珍しいですよね。夏の大会が終わってから6か月の過ごし方に、自覚が見られます。鹿児島の春季キャンプにも連れて行きます」と先発投手と同じスケジュールで練習させることを決めた。
頭脳も明晰で、AO入試で環境情報学部に入学するが、昨夏の甲子園準々決勝で下関国際に敗れた事をテーマに研究をする予定で、「あの試合では、自分が先発して負けてしまった。本気で春夏連覇を目指していたからこそ、悔しい思いは今でも残っています。トリプルプレーなどのミラクルが起きて負けたんです。あのミラクルの検証をして、敗戦を今後に生かせたらなと思っています。あの悔しさを忘れたら、マイナスになってしまうので」と話し、絶対王者という存在が敗れる原因を探る。
柳町クラス
また、慶応高からは横地広太選手が入部する。横地選手は昨夏の神奈川大会で12打席連続出塁を記録、3本塁打を放つなど高校通算38本塁打を記録し、強打の2番打者として活躍した。
この日、打撃練習を行うと堀井監督が「バットコントロールのレベルが違う。下山、柳町クラスです」と話し、福岡ソフトバンクに進んだ柳町選手や、昨年の主将だった下山選手クラスと評価した。
別所投手、そして横地選手は、1年春から出場して活躍を見せる可能性は十分ある。慶応大に注目したい。
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