第108回全国高校野球選手権南北海道大会の2回戦が麻生球場で行われ、札幌国際情報高が5対0で札幌丘珠高を破り、見事な完封勝利で初戦突破を果たした。この試合の9回裏、チームの4番で主将を務める大黒柱の奥山樹選手(3年)が、バックスクリーンを直撃する人生初となる衝撃のダメ押し中越え2ラン本塁打を放った。昨秋に、同校OBで、教育実習生として訪れていた広島ドラフト1位の平川蓮外野手から教わった事を胸に、一振りに執念を込めた主将の熱い一打が、チームを力強い勝利へと導いた。
消極的な見逃し三振の悔しさを晴らす、9回2死からの劇的なバックスクリーン2ラン
札幌国際情報高の4番・奥山樹選手は、1点リードで迎えた9回裏2死二塁のチャンスに、快音を残した打球はぐんぐんと伸び、麻生球場のバックスクリーンに直接ぶち当たった。勝利を決定づける2ランホームランとなった。
強豪の4番打者ではあるものの、高校でも、そして自身の野球人生においても初となる柵越えの本塁打だった。この場面で飛び出した当たりに奥山樹選手は、「そんな感覚はなくて、人生初柵越えホームラン打ったんで、ビックリしました」(スポーツ報知)と満面の笑顔を浮かべて当時の興奮を振り返った。
一つ前の打席で悔しい思いをしていた。7回2死一、三塁という追加点の絶好機で回ってきた第4打席、奥山樹選手は一度もバットを振ることができずに見逃し三振に倒れていた。「引っ張っていかなきゃいけないやつが、消極的なプレーをしていた。絶対に打ってやろうと打席に入った」(スポーツ報知)と話すし、自らの消極的な姿勢を猛省し、強い責任感を持って最終打席に向かった結果が、歴史的な一打を生む原動力となった。
広島ドラフト1位・平川蓮外野手から受け継いだ「技術」と「謙虚さの美学」
奥山樹選手は昨年に、偉大な先輩との運命的な出会いがあった。昨秋に、札幌国際情報高のOBで、教育実習生として戻ってきていた仙台大の平川蓮外野手(広島ドラフト1位)から、打撃に関する極めて重要なアドバイスを直接受ける機会に恵まれた。
ドラフト1位指名される大先輩から伝授されたのは、どう打つかという細かな手法ではなく、自分の形を信じてどういうスイングを貫き通すかという、極めてシンプルかつ本質的なバッティングの根幹だった。これを胸に日々の練習でスイングの軌道を徹底的に磨き上げ、この日の本塁打にも、「そのスイングの中でたまたまいいところに来て、結果につながった」(スポーツ報知)と決して驕ることなく、自慢することもなく謙虚に振り返った。
「チームのために1点を」謙虚なマインドを武器に札幌新川高との3回戦へ
初戦は接戦となったものの、5-0の完封勝ちで突破した札幌国際情報高、次は札幌新川高との3回戦となる。大黒柱としての役割を果たすため、奥山樹選手は個人の結果ではなくチームの勝利へ向けて気持ちを切り替えていた。「自分の打席というより、チームの流れで1点を取ることが大事。自分がどうやって点を取ることに関わるかということを意識して、謙虚にいきます」(スポーツ報知)と話した。
素晴らしいスイングを見せていた奥山選手、夏の甲子園出場、そして、将来は平川選手のように注目される選手となって欲しい。
【奥山 樹】 プロフィール
- 氏名:奥山樹
- 所属:札幌国際情報高校(3年)
- ポジション:内野手(三塁手)
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:札幌国際情報高の攻撃と精神面を牽引する絶対的な4番打者兼主将。昨秋に教育実習生として母校にいた平川蓮(現広島東洋カープ)から打撃スイングの重要性を直接学び、その謙虚な人間性をも模範として急成長。南北海道大会2回戦の札幌丘珠高戦において、9回2死からバックスクリーンを直撃する人生初の柵越えダメ押し2ラン本塁打を放ちチームを快勝へと導いた。チームのために泥臭く1点を奪いに行く強いキャプテンシーを誇る、2026年ドラフト注目内野手。









コメント