日本文理・飯塚悟史投手、延長13回で敗れるも巨人スカウトが投手としても評価

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 センバツ高校野球大会は2日目、日本文理vs豊川の試合ではプロ注目のスラッガー・飯塚悟史投手が登場した。延長13回を投げて11奪三振4失点と、昨年秋よりも投手として成長した姿を見せ、プロのスカウトが投手としても再び注目をしている。

投手として成長

 この日は最速143km/hの速球がやや高めに浮いた球もあったものの、力を抜いて腕を振りきって投げておりバッターが差し込まれる球だった。そして小さくスライドするスライダーで、7回の三者連続三振など9回まで9つの三振を奪う。また、大迫力の応援団を引き連れてきた豊川がチャンスのたびに大声援を送り飲み込まれそうになる所でも、バント処理でセカンドに送球したり、キッチリとストライクから入るなどの落ち着きを見せていた。

 9回2アウトまで無失点を続けていたが、味方のエラーでランナーをホームに返されて1失点、その後も延長13回まで184球を投げたが最後はスライダーが真ん中に入ってタイムリーヒットを浴びてサヨナラで敗れた。しかし敗れはしたものの堂々のピッチングを魅せた。

 昨年の夏の甲子園では投手としては大差のついた場面で2イニングを投げた。昨年秋の明治神宮大会では龍谷大平安に13安打5失点、沖縄尚学には6回まで無失点も7,8回で9失点していたが、130km/h後半のストレートを力を抜いて淡々と投げる形になり安定感を増した。

 

6打数1安打もプロは評価

 一方、明治神宮大会決勝で2本塁打を放っていた打撃は6打数1安打に終わった。豊川のエース・田中空良投手に完璧に抑えられた。飯塚選手も「完璧に押さえ込まれた」と舌を巻いた。しかし巨人の山下スカウト部長は「投打とも夏まで注目していく」と話し、明治神宮大会での打撃、そしてこの日の投球で評価を挙げた形となった。

 「まずは投手としてもっと勉強して、夏に帰ってきたい」と話す飯塚選手、投手へのこだわりも強く評価されている打撃よりも投手として力を入れてきた感じがする。今大会で今度は打撃が課題となった。全国の好投手を相手に打者としての仕事をする事、そしてこの日よりもスケールアップした投球を見せることが出来れば、ドラフト1位で名前が呼ばれる選手になる。

 

 投打二刀流の大器が散った。1点リードの9回2死二塁で失策が絡み同点とされると、2点を勝ち越した延長10回も、3連打を浴びて逃げ切れなかった。打っては従来の9番から昨夏以来の公式戦5番に座ったが、延長13回1死一、三塁の勝ち越し機で一ゴロ併殺に倒れた。明治神宮大会で推定140メートル弾を放ったが、6打数1安打。「完全に抑え込まれた」と力負けを認めた。

 それでも、自己最速タイの143キロをマークし、11三振を奪った。巨人・山下スカウト部長が「投打とも夏まで注目していく」と語ったように、プロの評価は高い。飯塚は「まずは投手としてもっと勉強して、夏に帰ってきたい」。越後の怪物の闘志に、火が付いた。

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