夏の高校野球選手権埼玉大会5回戦では、花咲徳栄が武蔵越生を5-2で下して準々決勝進出を決めた。先発した最速148キロ右腕でプロ注目の黒川凌大投手(3年)が9回7安打10奪三振2失点、127球の熱投で完投勝利。今春センバツ2回戦の日本文理戦以来となる先発マウンドで、スタンドに集まった複数球団のスカウトの前に進化した姿を示した。
4カ月ぶりの先発マウンド、127球を投げ抜いた完投勝利
公式戦での先発は、今春センバツの3月25日・日本文理戦で7回無失点に抑えて以来となる4カ月ぶりだった。ここまでの埼玉大会では火消しや抑えとして救援登板を重ねてきた黒川凌大投手は、前回18日の試合後に先発を告げられ、万全の調整で本番を迎えた。
立ち上がりから力のある直球で押し、三振の山を築いていく。8回に四球と左前打で走者を背負い、味方失策と適時二塁打で2点を失ったが、自責点は0。最後まで崩れることなく投げ抜き、センバツ1回戦の東洋大姫路戦以来となる完投勝利を挙げた。
黒川投手は「立ち上がりは良かったですが、追い込んだ後に球が甘くなった場面がありました。野手のみなさんにも助けられて抑えることができました」(日刊スポーツ)と振り返り、「自分の中では最初から最後まで投げ切るつもりでした」(日刊スポーツ)と力を込めた。センバツからの成長についても「センバツの時より真っすぐのスピード、球威とかも全然いいし、変化球の球速も上がっている」(デイリースポーツ)と手応えを口にした。一方で「変化球が抜けたり甘く入ったりしたので、次戦までに修正したい」(日刊スポーツ)と課題も忘れなかった。
岩井隆監督(56)は「今日は最初から9イニングを戦い抜くつもりでした。投球内容も悪くなかったですし、あの展開なら最後まで迷いなく任せました。こういう接戦を勝ち切れたことはチームの財産になります」(日刊スポーツ)とうなずいた。
スカウトが評価した制球と変化球、先発completion能力
この日も各球団の関係者が視察をし、この日の投球には高い評価が寄せられた。
オリックス・岡﨑スカウト:「コースを突いて投球できるし、変化球で空振りをとれるところも武器。先発して完投できる力があるし、まだまだよくなる要素がたくさんある」
と、先発完投能力とスタミナを素材の魅力に挙げた。
2年ぶり9度目の夏の甲子園、そして春夏連続出場に向けて、エース右腕の気迫も最大の127球となった。
【黒川 凌大】 プロフィール
- 氏名: 黒川凌大
- 所属: 花咲徳栄高校(3年)
- ポジション: 投手
- 主な特徴や実績: 最速148キロの直球を軸に、空振りを奪える変化球を操る今秋ドラフト候補の右腕。今春センバツでは1回戦の東洋大姫路戦で完投、2回戦の日本文理戦では7回無失点と好投した。第108回全国高校野球選手権埼玉大会5回戦の武蔵越生戦では約4カ月ぶりの先発マウンドに上がり、127球を投げて9回7安打10奪三振2失点(自責0)の完投勝利。視察したオリックス・岡﨑スカウトからは制球力の向上と先発完投能力を評価された。2年ぶり9度目の夏の甲子園、春夏連続出場を目指す。












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