夏の高校野球兵庫大会で、須磨学園が初の4強入りを果たした。西脇工との試合を3―2で制した一戦、9回に背番号1の大貝昂平投手(3年)が登板し締めた。父が元プロ野球選手という最速143キロ右腕が、右こぶしを握り力強くガッツポーズを決めた。
機動力で奪った決勝点、背番号1が締めた接戦
須磨学園は2―2の5回、先頭で左前に運んだ2番・倪徳泰選手(2年)が相手守備の隙を突いて果敢に二塁を陥れ、1死三塁から4番・木下翔斗選手(2年)が右前適時打を放ち、機動力を駆使して決勝の1点をもぎ取った。
そして、1点リードの息詰まる接戦の9回から、3番手で登板した大貝昂平投手は、中飛、遊ゴロで簡単に2死を奪うと、最後の打者を左飛に打ち取ってゲームセット。1メートル80、83キロから最速143キロ右腕は、打っても高校通算10本塁打以上をマークし、投打にセンスが光る。父・恭史さんは元北海道日本ハムの外野手としてプレーした経歴を持ち、大貝投手は「野球を始めたときから偉大な存在です」と話す。
「野球を勉強の言い訳にしない」、文武両道の初4強
須磨学園は国公立大や難関私大に毎年多数の卒業生を送り出す文武両道校だ。勉強時間のウエートが大きくなるため、平日の練習時間は午後5時半頃からの約80分間しか確保できない。それでも限られた時間を各自で工夫し、レベルアップに励んできた。
大貝投手は「野球を勉強の言い訳にしない、ということを、ものすごく大切にしています。勉強があったから、野球があったから、というのは無しでやろう、とみんなで言い合ってやっています」(スポーツニッポン)と語る。
野球部は01年から兵庫大会に出場し、昨年までの最高成績は11、21年の5回戦。それを今夏、一気に塗り替えて初の4強入りを決めた。「1秒も無駄にしない、という自覚が、この代には、すごくあると思います。その結果が今につながっているかなと思います」と言葉に力をこめた。全国屈指の強豪である陸上部員たちからは試合のたびに「絶対勝てよ」と激励を受けており、「違う競技ですけど、お互いにいい刺激になっているんじゃないかと思います」と高みを見据える。
雪辱期す準決勝、目標は甲子園
24日の準決勝では、今春の県大会3回戦で4―5の敗戦を喫した社との再戦に臨む。その試合で5失点完投負けを喫したエース右腕は「自分たちの目標は甲子園。今はとにかく全力で甲子園に向かっていくことしか考えていません」と闘志を燃やした。父譲りの才能を投打で発揮する背番号1が、雪辱とともにチームを初の甲子園へ導けるか注目される。
【大貝 昂平】 プロフィール
- 氏名:大貝昂平
- 所属:須磨学園高校(3年)
- ポジション:投手
- 身長・体重:180cm、83kg
- 主な特徴や実績:父に元北海道日本ハム外野手の恭史さんを持つ、最速143キロの本格派右腕。打っても高校通算10本塁打以上をマークし、投打にセンスが光る。平日約80分という限られた練習時間の中で工夫を重ね、今夏はチームを初の兵庫大会4強に導いた。準々決勝では9回から3番手で登板し接戦を締めるなど、背番号1として目標の甲子園を目指す。








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