今秋ドラフト候補の二刀流、常葉大菊川高の佐藤大介投手(3年)が、夏の高校野球選手権静岡大会4回戦で今春県準優勝の浜松商を相手に投打で躍動した。「2番・指名打者兼投手」で先発すると、マウンドでは6回を4安打1失点。打っても痛烈な中前打を放ち、6―2の快勝で3年ぶりの8強入りに導いた。3人態勢の阪神をはじめ、巨人など11球団のスカウトがネット裏に集まり、183センチ左腕の一挙一動を見つめた。
初回のピンチを無失点、6回4安打1失点で8強へ
ポーカーフェースの二刀流が、まずはマウンドから試合をつくった。佐藤大介投手は初回、自らの失策などで1死二、三塁のピンチを招いたが、淡々と腕を振って無失点で切り抜けた。唯一失点した3回は連打を浴びながらも最少失点にとどめ、「決めにいくところは投げ切れたので、そこはよかった」とうなずいた。
5点リードとなった4回以降は制球を重視し、6回を4安打1失点。自己最速の144キロには届かなかったものの142キロを計測し、「球は走っていた。要所でいいところに投げられた」と胸を張った。「決めにいくところは投げ切れた」と納得の投球だった。
2死一、二塁で中前打、広角に伸びる打撃
バットでも存在感を示した。2回2死一、二塁で痛烈な当たりの中前打をマーク。初回には四球で出塁して先制点に絡み、3打席目以降も強い当たりを続けた。この日は4打数1安打ながら、「少しずつ状態は上がっている。チームが打てない中で打てればいい」と手応えを語った。
2月に走塁練習中で左股関節を負傷し、春季静岡大会はベンチ外だった。しかし離脱した期間で自らの体を見つめ直し、筋力トレーニングに注力。「復帰前よりパワーアップして帰って来れた。球の質とか変化球のスピードも速くなったし、打撃では広角に長打が打てるようになった」と、3月の練習試合で本塁打を放つなど成長を実感してきた。
阪神など11球団が視察、「プロ1本」で甲子園へ
プロ注目の二刀流には、阪神や巨人など11球団のスカウトが熱視線を送った。阪神は竹内球団副本部長ら3人態勢で視察し、担当スカウトが打撃の対応力を高く評価した。
阪神・吉野スカウト:「コンタクト率が高くて広角に打てる。あまり喜怒哀楽を出さずにやっているのが印象的かな」
進路については「プロ1本です」と即答した佐藤選手、昨春のセンバツでは2年生ながら背番号1を背負った実力者が、「なんとしてでもこの代で甲子園に行きたい」と強い意気込みを見せる。次戦は富士市立との準々決勝で、甲子園出場に向けた活躍と共に、秋のドラフト会議に向けたアピールを続ける。
【佐藤 大介】 プロフィール
- 氏名:佐藤大介(さとう・だいすけ)
- 所属:常葉大菊川高校(3年)
- 出身:静岡県磐田市(浜松南シニア)
- 生年月日:2008年4月7日
- ポジション:投手
- 投打:左投左打
- 身長・体重:183cm、80kg
- 主な特徴や実績:最速144キロの直球にカーブ、スライダー、チェンジアップを操る183センチの大型左腕で、打っても高校通算6本塁打を誇る二刀流。小1で投手として野球を始め、小5から野手も兼ねるようになった。2月に左股関節を負傷して春季大会はベンチ外となったが、筋力トレーニングで体を強化して復帰。第108回全国高校野球選手権静岡大会4回戦の浜松商戦では2番・指名打者兼投手として6回4安打1失点の好投と中前打を放ち、6―2の快勝で3年ぶりの8強入りに貢献した。憧れはカブス・今永昇太投手。プロ入りを志望しており、最後の夏でのさらなる飛躍が期待される。











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