春季高校野球愛知大会が開幕し、愛工大名電は寺嶋大希投手が147キロを記録、4回1安打7奪三振の快投を演じた。田村俊介選手は左投げのサードとして出場し、三塁打を2本記録した。
畔柳に匹敵
寺嶋大希投手は178cmの右腕投手で、140キロ中盤の球に伸びがあり、成長が期待されていた投手だった。
この日の一宮戦では背番号1を付けて先発すると、最速は147キロを記録し、先頭バッターから4者連続の三振を奪う。4回までを投げて1安打7奪三振無失点と最高の投球に、「スピードも切れもあった。練習の成果を出せた」と話した。
この投球を視察した東京ヤクルトの中西スカウトは「フォームのバランスが良く、肘の使い方もいい。素晴らしい素材」と話すと、中日・近藤スカウトは「ベース板の上でも球に強さがある。畔柳にも匹敵する」と、センバツで高校トップクラス、ドラフト1位級と評価された畔柳亨丞投手と比較できると高く評価した。
田村選手は三塁で出場
最速145キロを投げる左腕の田村俊介選手選手は、なんとサードで出場した。左投げの三塁手としてプレーが注目されたが、この日は打球が飛んでこなかった。倉野監督は「右投げの一塁手のゲッツーの動きと一緒。左だから困るということはない」と話している。
背番号1を付けても良い力があるが、寺嶋投手の投球を見て安心して打撃に専念できた。この日は初回の第1打席で右中間のフェンスに直撃する3ベースヒットを打つと、3回にもライトオーバーのタイムリー3ベースヒットを記録した。それでも「チームとしてはいいスタート。個人的にはだめ。捉えきれなかった」と、高校通算27本塁打のスラッガーは、柵越に持っていけなかった事を反省した。
センバツで活躍を見せた畔柳投手のいる中京大中京が注目されるが、愛工大名電、そして140キロ中盤を記録する投手を複数人擁する享栄など、今年の愛知はものすごいことになる。
1回には自己最速タイの147キロを計測した右腕は「スピードも切れもあった。練習の成果を出せた」と納得の表情。ヤクルト・中西スカウトが「フォームのバランスが良く、肘の使い方もいい。素晴らしい素材」とうなれば、中日・近藤スカウトも「ベース板の上でも球に強さがある。(中京大中京の)畔柳にも匹敵する」と評価した。
本職は最速145キロの投手だが、高校通算27本塁打の強打者としてもプロの熱視線を浴びる。背番号5で登録された春初戦は「2番・三塁」で出場すると、1回の第1打席で中堅右フェンス直撃の三塁打を放ち、3回にも右越えの適時三塁打。「チームとしてはいいスタート。個人的にはダメ。捉えきれなかった」と自身は辛口評価ながらも、スイングスピードの速さは際立っていた。
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