社会人野球東京スポニチ大会はHondaが優勝、26歳左腕・中村伊吹投手がMVP

社会人野球の開幕戦、東京スポニチ大会は準決勝と決勝が行われ、決勝戦ではHondaが日本通運をコールドで下し優勝を果たした。

148キロ左腕が12イニング無失点でMVP

Hondaはこの日、セガサミーとの準決勝でベテランになる左腕の東野龍二投手が9回1失点完投で勝利すると、決勝戦では4年目で148キロ左腕の中村伊吹投手が先発し、日本通運を6回5安打無失点に抑えた。試合は8回に7-0としたHondaがコールドで勝利し、6年ぶりとなる優勝を果たした。

中村投手は日立製作所戦で2回を投げて1安打2奪三振無失点、大阪ガス戦でも4回を投げてノーヒット4奪三振でパーフェクトピッチングを見せていた。決勝戦でも6つの三振を奪っており、今大会は12回を投げて6安打12奪三振で無失点と完璧に近い投球でMVPを獲得した。

白鴎大出身で179cm68kgとスマートな左腕投手で、140キロ台のストレートとスライダーのコンビネーションで空振りを奪う事もできる。この日も6回には2アウト1,2塁としたが、日本通運の4番・田中選手をスライダーで空振り三振に斬ってとり、無失点で投げ終えた。

今年から東京地区のチームとなったHonda、まずは日本選手権の出場権を手にし、次は都市対抗本戦の優勝を目指して東京地区で戦う。

昨年はHonda鈴鹿の左腕・森田駿哉投手が、大学卒5年目の都市対抗本戦でトヨタ自動車の補強選手で好投を見せ、ドラフト会議では巨人に2位で指名されている。中村投手もこの好投を続けてゆけばと思う。