昨年全国制覇の京都国際、エース・西村一毅投手が執念の10回13K完投、9球団スカウトの前で春の王者をサヨナラ撃破

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全国高校野球選手権京都大会では、4回戦で昨夏の甲子園覇者・京都国際と、今春の府大会王者・京都共栄が対戦し、延長10回タイブレークの末、京都国際が3-2で劇的なサヨナラ勝ちを収めた。京都国際のエース左腕の西村一毅投手(3年)が10回を一人で投げ抜き、毎回の13奪三振、2失点(自責0)と圧巻の投球を披露。ネット裏に集結したプロ9球団のスカウトを唸らせた。

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「ストレートで押した」143球の執念、決め球チェンジアップを“封印”

今夏初登板となったマウンドで、西村一毅投手は、昨夏甲子園を制した決め球のチェンジアップをあえて封印し、磨きをかけてきたストレートを主体に、春の王者を相手に真っ向勝負を挑んだ。「ストレートで押した」という言葉通り、初回から2者連続三振を奪うなど、毎回の13奪三振を記録。圧巻のピッチングで9回までゼロを並べた。

試合が動いたのは延長10回タイブレーク。無死一、二塁から始まる守りで、スクイズと犠牲フライにより2点を失った。しかし、西村投手は「自分が成長できる場だと心で感じた。気持ちを切らさず投げられた」と動じることなく、後続を空振り三振に斬ってとり、その裏の劇的なサヨナラ勝ちを呼び込んだ。「自分が軸にならないといけない立場」、エースの自覚が延長10回143球、5安打13奪三振2失点の熱投に凝縮されていた。

悔しさを乗り越え、精神的にも成長「粘り強く勝てた」

昨秋と今春の府大会は、いずれも1点差で敗戦。その悔しさをバネに夏へ向けて肉体を追い込んできた。2、3回戦の登板を見送り、万全の状態で臨んだこの日の初登板。「納得いく球ではなかった。浮いてしまう球が多く、制球が良くなかった」と反省の言葉を並べたが、苦しい展開でも粘り強く投げ抜いたことに、「粘り強く勝てたというのが成長」と確かな手応えを掴んだ。

京都国際の小牧憲継監督も「全員の勝利。劣勢をものにする勝負根性が芽生えてきた」と選手の成長に目を細めつつ、「まだまだ発展途上で幼い。次のゲームが楽しみ」と、さらなる伸びしろに期待した。

西村投手は春先にすでに大学進学することを明言しているが、この日は9球団のスカウトが視察におとずれていたという。対戦相手の京都共栄・小林海翔投手なども注目されているが、この日は他の地区の試合が少なかった事から、スカウトが集まったものと見られる。

西村一毅投手 プロフィール

  • 氏名:西村 一毅(にしむら かずき)
  • 所属:京都国際高校(3年)
  • ポジション:投手
  • 投打:左投左打
  • 主な特徴や実績:昨夏の甲子園優勝投手。2025年夏の京都大会4回戦で、春の府王者・京都共栄学園相手に延長10回を投げ抜き、毎回の13奪三振、2失点(自責0)の快投で勝利に貢献。プロ9球団が視察。決め球のチェンジアップに加え、力強いストレートも武器。
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高校野球の京都大会は18日に4回戦が行われ、京都国際が京都共栄学園から延長10回タイブレークの末、サヨナラ勝利を挙げて準々決勝に進んだ。
この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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