2年連続の夏の甲子園出場を狙う聖隷クリストファーが7月25日、第108回全国高校野球選手権静岡大会準決勝で磐田東を2-1のサヨナラで下し、大会連覇へ王手をかけた。最速150キロのエース左腕・高部陸投手(3年)が9回5安打13奪三振1失点と好投し、今大会初完投でチームを3年連続の決勝へ導いた。決勝は27日、常葉大菊川と対戦する。
13奪三振の熱投、暴投の先制を許してからギア一段
しずてつスタジアム草薙のマウンドに立った高部陸投手は、切れのある直球に緩いカーブや鋭いカットボールを織り交ぜ、磐田東打線を封じ込めた。2回に2死三塁から自らの暴投による振り逃げで先制を許してしまうが、ここで闘志に火がつくと、「流れを取り戻すために三振を狙って投げました」(中日スポーツ)と、2回途中から4者連続の三振を奪った。
7回途中からも3者連続と三振の山を築きあげるなど、7回からの3イニングはいずれも2個ずつの三振を奪い、8回2死一、二塁のピンチも3番打者を三ゴロに仕留めて切り抜けた。9回にも2つの三振を追加し、この日の奪三振は今夏初の2桁となる13。119球を投げ抜き、追加点は許さなかった。「思っている以上に三振を取れて、流れをつくる投球ができたのかな」(中日スポーツ)と自らの投球に合格点を与えた。
打線は6回、バッテリーを組む筧優亨捕手(3年)の遊撃への適時内野安打で1-1の同点に追いついた。そして9回、に相手の送球ミスによりサヨナラの1点を奪った。延長タイブレークを覚悟してベンチ裏で準備していた高部投手は、一足遅れて歓喜の輪に合流し「みんなを信じていた。何とか1点を取ってくれて、ホッとした気持ちが強い」(日刊スポーツ)と左手の拳を突き上げた。
四天王、連覇と甲子園へあと1勝
昨夏の甲子園で活躍を見せた2年生として、沖縄尚学の末吉良丞投手は一足先に甲子園行きを決め、横浜高の織田翔希投手は準決勝の慶応戦(24日)で自己最速の157キロをたたき出した。しかし山梨学院の菰田陽生選手は最後の夏の甲子園出場を逃している。同世代の快進撃に刺激を受けながら、高部投手もチームを勝利に導く力投を見せ、甲子園まであと1勝となった。
中1日で迎える決勝の相手は常葉大菊川に決まった。高部投手は「3年間の集大成として、今まで以上の投球をしていきたい。チーム全体で一丸となって戦い抜きたい」(中日スポーツ)と誓った。
【高部 陸】 プロフィール
- 氏名:高部陸
- 所属:聖隷クリストファー高校(3年)
- ポジション:投手
- 投打:左投
- 主な特徴や実績:最速150キロの直球を武器とするプロ注目の左腕で、昨夏の甲子園で活躍した世代の“四天王”に数えられる存在。全国高校野球選手権静岡大会準決勝の磐田東戦では9回5安打13奪三振1失点と今大会初完投を果たし、2-1のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。2回に暴投で先制を許してからギアを上げ、7回からの3イニングを2三振ずつで抑える圧巻の投球を披露。チームを3年連続の決勝へ導き、大会連覇と2年連続の甲子園出場を目指す。












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