広島にドラフト4位で指名された田村俊介選手が、契約金3500万円、年俸500万円で仮契約を交わした。愛工大名電からドラフト4位で指名されたイチロー選手は、契約金4000万円、年俸430万円だった。
やっとプロ野球選手になれた
高校生で指名された選手から「やっとプロ野球選手になれた」と言葉が出た。田村俊介選手は明徳義塾中時代から注目され、愛工大名電でも1年から怪物と注目、二刀流で活躍を続けた。
3年夏には甲子園に出場し、東北学院戦では右中間の深いところにホームランを放っている。もし、新型コロナの影響がなく、昨年も今年も通常通りの日程で高校野球が進んでいたら、高校通算32本の数字もさらに増え、そして世代を代表する選手になっていたかもしれない。
1991年に愛工大名電からドラフト4位でプロ入りしたイチロー選手は、メジャーを代表する選手となった。また、この日の仮契約に立ち会った広島の松本スカウトは「前田智徳さんに匹敵する。1年目から1軍の試合に出る力はある」と話し、1989年にドラフト4位で広島に指名され、通算2119安打を打って天才と評された前田選手の名前を挙げた。
田村選手も「イチローさんのミート力やコースに逆らわない打撃はスゴい。そこは僕も自信があるところ。同じドラフト4位から自分の力で上がって行かれたので、僕も目標に向かって頑張りたいと思います」と話し、「1年目の目標は新人王。将来はメジャーに挑戦し、活躍できる選手になりたいです」とイチロー選手の姿を想像した。
左腕投手としても140キロ中盤の強い球を投げるが、球団も本人も打者としての姿をイメージしているようで、球界を、世界を代表する左バッターとなって欲しい。
パワー以上に評判を得るのがバットコントロールだ。担当の松本有史スカウトは「前田智徳さんに匹敵する。1年目から1軍の試合に出る力はある」ときっぱり。同じドラフト4位入団から通算2119安打を放ったOBの天才打者を例に挙げた。
「1年目の目標は新人王。将来はメジャーに挑戦し、活躍できる選手になりたいです」
偉大なレジェンドがいる。愛工大名電から91年ドラフト4位でオリックスに入団し、日米通算4376安打を記録したイチロー氏(現マリナーズ会長付特別補佐)。「接点はない」ものの、同氏が記した野球ノートなど部内に残るゆかりの品が憧れと親近感を抱かせる。同じ「4位」で、高校時代は投手だったところも共通項だ。
コメント