清宮幸太郎選手の107号本塁打に、プロ関係者・スカウトから続々評価

清宮幸太郎, 早稲田実

早稲田実の清宮幸太郎選手が高校通算107号ホームランを放ち、チームも西東京大会決勝進出を決めた。清宮選手については、スカウトだけでなく球界関係者からも続々と評価する声が挙がっている。

107号ホームラン

八王子高校との準決勝、早稲田実は2-1と1点リードしたものの、このまま試合は終盤戦進めば重苦しい展開になっていた。しかし7回、先頭打者で清宮選手が打席に入ると、米原大地選手の外角低めのチェンジアップを狙いすまし、逆方向に低い弾道で飛び込む高校通算107号ホームランを放った。

この一発で3-1となり、チームの勝利の流れを引き寄せた価値ある一発だった。打たれた米原投手は、「あの打球が入るとは思わなかった」と話す低い弾道でのホームラン、早稲田実の4番・野村大樹選手も「70本くらいネクストで見てきましたが、今までで一番すごかった」と話す一撃だった。

この勝利で清宮選手に108本目のチャンスが続き、3度目の甲子園に王手をかけた。

プロ関係者からも続々評価

夏の高校野球地方大会も終盤戦となり、各地に散らばっていたスカウトも再び清宮選手の所に戻ってきた。スカウト部門では各球団とも首脳クラスが視察に訪れている。

東京ヤクルト・小川SD:「高校生として桁違いのものを残している。柔軟性とパワーを兼ね備え、それがホームランという形に集約されている。お客さんを呼べるというのは承知の上。そこも大事になる」

巨人・鹿取GM:「すごいよね。これはもう間違いなくいくんじゃないか、どの球団も」

埼玉西武・渡辺SD:「別格。練習を見に行ったが、すごいと思った。天性のホームランアーティスト。1年生の時からいろんな投手と対戦して成長して、対応力も上がっている」

北海道日本ハム・山田スカウト顧問:「飛ばす力、技術は特別。今まで歴代の選手、高校時代の清原、松井に匹敵するものがある」

福岡ソフトバンク・宮田スカウト:「高校生であのボールをあそこに運べる選手はいないです。ヘッドをうまく使って、超高校級の打撃だった」

中日・正津スカウト:「あの球をホームランされたら投げるところがないですね。強引に入っていないですし、ストライクゾーンに来たら仕留める確率は非常に高い」

千葉ロッテ・諸積スカウト:「引き付けて反対方向に引っ張ることができるのは凄い。小笠原みたい」

また、スカウト関係者だけでなく、球界の監督や選手からもコメントが出ている。

北海道日本ハム・栗山英樹監督:「素晴らしい。変化球をこういう打ち方もできるんだ。なかなか引っ張れる球を投げてこない中で逆方向に打つのは安打の延長という感じ。そういうのが本当のスラッガーだし、チームを勝たせる打者。木のバットになっても東京ドームだったり、神宮だったら、間違いなく入る。どの球団も欲しいというのは、よく分かるよね」

北海道日本ハム・中田選手:「高校生でこんな打撃、そうそうできないんじゃない。次元が違う。下の力がすごく伝わっている証拠」

ドラフト会議的には、清宮選手についてはもう何も言う事はない。あとはホームランを何本伸ばせるかとか、プロ志望をするかどうか、そしてドラフト会議では何球団が1位指名をするのかというくらい。

小学生の時から「2017年は清宮の年」と注目され続けたが、まさに清宮の年となった。

2017年度-特Aランクのドラフト候補リスト

ヤクルト・小川淳司シニアディレクター(SD)「高校生として桁違いのものを残している。柔軟性とパワーを兼ね備え、それがホームランという形に集約されている。お客さんを呼べるというのは承知の上。そこも大事になる」

2―1接戦の7回。2ボールからの3球目だった。外角低めに逃げていくチェンジアップ。「狙い通りに来た」ときっちりためて、軸回転で叩いた。相手は大きく右に寄り、深く位置する「清宮シフト」。打球は左中間を守る左翼手の正面へ向かう。「ヒットかな」と一瞬感じた低弾道が何とそのまま、左中間席に刺さった。今大会8安打中4本塁打、単打はわずか1本。驚異のパワーを1万7000観衆に見せつけた。

清宮シフトで極端に右に寄った左翼の頭上を越えた。「ちょうど真上でしたけど。関係なく、自分のスイングができた」。昨夏は53発で終戦。逆方向の意識を高め、この1年間で2年夏までを超える54本を積み上げた。今大会4発も昨夏3本を超え、公式戦27発は星稜・松井秀喜を抜いた。

チームも初心に返った。準々決勝後、和泉実監督(55)から「まだギラギラしたものがない」と指摘され、昨秋の東京大会決勝・日大三戦の映像を見た。夏の敗戦からまだ3カ月、闘志をむき出しにしていた自分たちの目つきと表情を見て、気合を入れ直した。


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