夏の高校野球・埼玉大会の展望(2019)と注目選手:ドラフト注目度B

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夏の高校野球・埼玉大会が7月10日に開幕する。甲子園常連の強打の花咲徳栄にセンバツ出場の春日部共栄、他にもプロ注目の右腕・左腕が夏の甲子園を狙っており、地区のドラフト的注目度はB。

注目選手

昨年は、花咲徳栄の野村佑希選手が北海道日本ハムのドラフト2位で、浦和学院の渡邉勇太朗投手が埼玉西武のドラフト2位で指名され、埼玉を代表する両雄がドラフトでも肩を並べた。

今年は、5年連続プロ野球選手誕生となるか、花咲徳栄で注目されるのは韮澤雄也選手。遊撃手として2年時からレギュラーとして甲子園にも出場。ダイナミックなプレーを見せる選手。この春は体も太さを増し、フルスイングで相手の恐怖を与えるような選手になってきた。県大宮でもライトスタンドに放り込み、一球一球、投球に対してのアプローチを振り返って分析するような職人的な雰囲気も持つ。2016年にオリックスにドラフト3位で指名された岡崎大輔選手くらいの評価になりそうだ。チームでは橋本吏功選手も俊足強肩の外野手で注目されるが、大瀧愛斗選手くらいまでには達していない感じで、大学に進んでから名を挙げてきそうな選手。

投手はプロ注目選手が多い。その中でもプロ好みなのが昌平の左腕・米山魁乙投手と東農大三の右腕・飯島一徹投手。米山投手は体の軸がしっかりとしている投手で、体は176cmと大きくないのだが、投げる球は想像を上回ってくる感じ。また同じ球の出どころからのスライダーも武器で、この球がもっと変化が遅くなればもっと打たれなくなるか。右の飯島投手も180cmの右腕で体の芯がある投手。まだ投球イニングでムラがあるものの、良い回のストレートは圧巻もの。変化球などを磨いて行ければ楽しみな存在。また、打撃も目の覚めるようなフェンス直撃の当たりを打つので、注目して見ていたい。

また春日部共栄の村田賢一投手は182cmから146キロの速球を投げる。ただし2年春は埼玉の高校生も打てないとお手上げだったが、今年に入ってからはそうでもない印象で、村田投手も球速は140キロ前後でスライダー、カーブ、スプリットを織り交ぜる投球をしている。どのようなタイプになっていくのか、また打撃も良い選手で、将来どのようになっていくのかが楽しみでもあり、想像がつきにくい選手でもある。

その他の選手

山村学園の和田朋也投手は182cmの左腕で体も太く、見るからに威力のある球を投げそうな投手。いつも余裕を持って抑え気味に、そして変化球とのコンビネーションで抑えていく感じで、この春は関東大会でも好投し、投球術を見せた。145キロを超すパワーは一つ上のステージに入ってからか、まだ力を秘めている感じもする。また捕手の橋本大樹選手もセカンドまで2秒を切るタイムを出し、埼玉では3本の指に入る。

埼玉栄の和田康平選手は昨年夏などは今年の姿が期待されたが、いまはあまり名前も挙がらなくなってしまった。185cm86kgのスラッガーで最後の夏に花を咲かせたい。代わって注目されているのが181cm遊撃手の北口恭輔選手、春は春日部共栄の村田投手を攻略し、守備でも大型を感じさせない俊敏さを見せる。埼玉栄は北村修造投手も185cm左腕で、球速はまだまだだが将来を期待させる。

大型左腕では川口市立の中島斗唯投手が186cmの長身で、プロも6球団が視察に来たようだ。しかし、フィールディングも含めた総合的にはまだまだ未完成さが大きく、これからという感じ。市川口の和田光投手も好投手左腕で昨年秋から名前が挙がっており、大宮東の島村大樹投手、熊谷商の関口航太投手、浦和実の三田隼輔投手も140キロを超える。また2年生でも浦和実の豆田泰志投手は、今大会屈指の好投手で、小柄ながら140キロ前後の球は非常にキレる。聖望学園の2年生・園田周投手も140キロを超している。埼玉では夏に一気にブレークする投手が続いており、今年も誰か出てくるか。

浦和学院の中前祐也選手も守備では韮澤選手以上ともいわれ、身体能力も高い選手だが、アピールする機会が春は少なかった。浦和学院は強肩捕手の畑敦巳選手に2年生の美又王寿投手もおり、選手個々の力はある。

昌平の千田泰智選手は埼玉屈指ではないかと思う俊足があり、三塁まで一気に駆け抜けるスピードは驚異的。ショートでは本庄一の金井涼之助選手も小柄だが俊敏な動きを見せる。春日部東の藤波駿選手は春に2試合連続ホームラン。県営大宮のライトスタンドに見事なあたりを見せた。

花咲徳栄は、2年時にヒットを量産した俊足リードオフマンが2番になり、代わりに1番を打つのが池田悠真選手。巧打と俊足は橋本選手に匹敵し、とにかく塁にいる感じがする選手。菅原謙伸捕手はセカンドまで1.82秒という驚異的な肩があり、もっと注目されても良い選手か。春日部共栄の黒川渓選手もリードオフマンで打・走に思い切りの良さをみせる。

そして、花咲徳栄の井上朋也選手は昨年の夏の甲子園の悔しさがバネになったのか、さらに見違えた選手になった。打席に立つだけでホームランを想像でき、それに応えて特大のホームランをレフトスタンドに放つ。そしてその次の打席は謙虚にセンター前ヒットを打つなど、底知れないスラッガーになっている。ここまで注目選手を挙げたが、埼玉NO.1は井上選手で間違いないだろう。

優勝予想

昨年に甲子園に出場した花咲徳栄と浦和学院だが、浦和学院はノーシードからの登場となる。共に軸になる投手がおらず、乱打戦の中で1点を守れれるかがポイントとなりそう。ただし、花咲徳栄は打線ならば全国で屈指だと思い、序盤で躓かなければ終盤は疲れた相手校のエースに、猛烈に襲い掛かりそうだ。

春日部共栄と山村学園は総合力が高いが、控えや下位打線の層が厚みを増せたか。村田選手や和田投手に頼らないでどこまで勝っていけるか。浦和実は豆田投手が抜群のスタミナを持つが、夏を最後まで投げぬけるか、東農大三も飯島投手がどこまで投げ切れるかとなりそうで、総合力の高い叡明や聖望学園、そして監督が交代した埼玉栄がどのような野球をしてくるのか注目される

2019年度以降-高校生-埼玉県のドラフト候補リスト

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