ドラフト的甲子園注目カード【5日目】

高校野球ドラフトニュース 2021年ドラフトニュース

ドラフト会議で注目されそうな選手を中心に、夏の甲子園大会の注目カードと、チェックしたい選手を紹介します。5日目の4試合から。

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5日目

第1試合 大阪桐蔭vs東海大菅生

大阪桐蔭は150キロ左腕の松浦慶斗投手が注目される。昨年に150キロを記録しているが、ストレートの強さなどに課題も感じており、センバツでは初回から失点を重ねた。春はベンチ入りせずに体力強化を行っていたが、夏の大阪大会では140キロ中盤のストレートに強さが見られた。高さもある左腕だが角度がある球ではないが、夏の甲子園では松浦投手の3年間の集大成という投球を見たい。ちなみに、柿木蓮投手(2018年日本ハムドラフト5位)も、同じような経過を経て、夏の甲子園優勝投手になっている。

もう一人の注目投手・関戸康介投手は夏の大阪大会で登板しなかった。2年夏に154キロを記録してから、まだ制球の課題から脱出できていない。ただし、ストレートのキレは魅力な投手で、甲子園での投球が非常に注目される。竹中勇登投手も145キロの速球を投げる右腕で、安定感もある。松浦・関戸の注目度が高く、プロ入りということは無さそうだが、大学では1年目から投げられるくらいの力がある。2年生では川井泰志投手、川原嗣貴投手の長身左右腕コンビ、147キロの速球を投げる別所孝亮投手も登板をしており、登板機会があれば、来年の注目投手としてチェックしたい。

夏の大阪大会では7試合で3本塁打と、大阪桐蔭としては少ない印象だが、池田陵真選手が2本塁打と力を見せている。強打の外野手として、スイングの鋭さは群を抜く。強打の花田旭選手、前田健伸選手、野間翔一郎や、遊撃手としてさすがのプレーを見せる藤原夏輝選手など、野手全員が注目選手。

東海大菅生は1番ライトで出場する千田光一郎選手が、投手としても141キロを記録する肩、そして足・打撃が注目される。3番・堀町沖永選手は序盤にヒットが出なかったが、西東京大会決勝ではホームランも含めて5打数4安打4打点の爆発力を見せた。2番の福原聖矢選手は2年生、捕手としてマスクを被り好リードを見せる。肩などもチェックをしたい。4番も2年生の小池祐吏選手が務めるが、西東京大会ではヒットは少なかった。それでも出塁をするなどつなぎの4番の働きを見せている。来年に向けて打撃やサードの守備をチェックしたい。

投手ではプロ注目の左腕・本田峻也投手が140キロ台の球を投げるものの、例えば二松学舎大付の秋山正雲投手のようにストレートの強さが伸びたということはなかった。甲子園でどのような投球を見せるか注目したい。その中で2年生の鈴木泰成投手は185cmから140キロ中盤の速球を投げている。西東京大会では登板が無く、故障をしている可能性もあるが、来年のドラフト上位候補にもなりそうな投手で、登板したら必ずチェックしたい。

第2試合 近江vs日大東北

近江は2年生の山田陽翔投手がエース、どっしりと安定した体型で、体を横に倒して真上から投げ下ろす。高めの球が多いものの、その球で空振りを奪うのが目立ち、ストレートの強さを証明している。来年の注目投手の一人としてチェックしたい。リリーフエースは岩佐直哉投手。181cmの右腕で制球力が高く、崩れることの少ない投手。将来性を評価したい。

打線でも山田選手が中心で、八幡商戦、綾羽戦でホームランを放っている。また1番の井口遥希選手は、1番で出場し、滋賀大会では序盤から安打と盗塁を積み重ねた。北大津戦ではホームランを放つなど一発の魅力もある。足、打撃はもちろん、守備もセカンド、サード、ショートを守っており、守備の動きもチェックしたい。

日大東北は吉田達也選手が4番エースでチームの中心。投手としてはフォームのバランスが良く、ストレートの腕の振りに強さがある。制球力にも不安がなく、スライダー、チェンジアップを低めに投げられる。甲子園の好投手の一人となりそうだ。

第3試合 西日本短大付vs二松学舎大付

エースの大嶋柊投手は140キロ台のストレートの威力が十分で、躍動感あるフォームも非常に魅力的。福岡大会では7試合全てに登板し、5回戦から決勝までの4試合はすべて完投しているスタミナも光る。体力が無くなってからでも、制球を乱すことのない強さやバランスの良さがあり、やや上背がないものの、今大会の注目投手の一人に入ってくるだろう。

プロ注目の遊撃手・林直樹選手は打撃が評価される選手だが、福岡大会では全体的には調子はよくなかった。それでも準決勝の飯塚戦で貴重なホームランを放つなど2安打5打点の活躍を見せた。ショートでの動きとスイングの強さなどをチェックしたい。また二遊間を組むセカンドの江口翔人選手は1年生。1番バッターとして6試合で11四死球で出塁し、ヒットも広角に打ち分けた。来年以降はショートを守ってくると見られ、守備、打撃、足などを見ておきたい。4番捕手の三宅海斗選手もコンスタントに打点を挙げられ、折尾愛真戦でホームランも打った。捕手としてのフットワーク、肩などもチェックしたい。

二松学舎大付はエースの左腕・秋山正雲投手が非常に良く、この夏でドラフト指名を確実にしたと見られる。腕がなかなか出てこないフォームから、強いストレートをインコース、アウトコースに投げられる。ピンチにもギアを挙げて抑えきる精神力がある。チェンジアップはもう少し磨きたいが、とにかくストレートが強く魅力十分。2年生の布施東海投手も左腕投手で、秋山投手より上背やフォームの柔らかさがある。ストレートを強くしてゆけば、来年のドラフト指名候補に十分入ってくる。

打線では4番ファーストの関遼輔選手が、183cm92kgという恵まれた体がある選手だが、パワーもあるものの上手くヒットを打てる選手で、アベレージを残している。打撃をよく見たい。また、2年生の親富祖凪人選手が準決勝から2番セカンドで起用されると、準決勝・決勝の2試合でともに5打数3安打を記録した。安打を積み重ねられる選手で、来年のドラフト候補として守備、足などもチェックしたい。

第4試合 京都国際vs前橋育英

2年生エースの森下瑠大投手は、肩や肘の柔らかさがあり、体の開きが少ない状態でもしっかりと腕を振り、右バッターのインコースにも差し込める。球速はもう少し欲しいが、体のちからがさらにつけば、来年は非常に注目される左腕投手になる。2年生右腕の平野順大投手は京都大会は準決勝と決勝の2試合に登板もそれぞれ1/3回で2失点、1回1/3で4失点と絶不調の状態。それでも期待して大きな試合で先発していることに期待を感じるが、まずは不調の状態を抜け出せるか。京都大会前半は181cmから140キロの球を投げる3年生・金森塁投手が好投しており、こちらも力のある左腕投手で将来性をチェックしたい。

野手で注目は1番遊撃手の2年生・武田侑大選手。強い打球でヒットや打点を残し、決勝ではホームランを放つなど長打力も魅力で、打撃のある遊撃手として来年のドラフト候補となる。4番の中川勇斗選手も決勝でホームラン、結果を残す中心打者で捕手としても2年生投手をリードする。肩、打撃などをチェックしたい。

前橋育英は皆川岳飛選手が群馬大会で3試合連続ホームラン。飛距離も方向も非常に魅力の当たりで、強打の外野手として注目される。群馬大会の終盤でホームランが出なかった事もあり、甲子園では好投手からしっかりと一発と放ちたい。センターでの肩、足などもチェックしたい。3番遊撃手には2年生の岡田啓吾選手が入り、決勝の健大高崎戦では3安打2打点の活躍を見せた。打撃の良い選手だがショートの守備を見たい。

外丸東眞投手は下半身がしっかりとしており、体重を十分ためて腕に力を伝えることができる。得意のスライダーが中心で、カウントを取る他、決め球にすることもできる。シュートなど動く球もあるが、時折見せる140キロの速球も力がある。変化球の多い投手だが、まずは球の力をしっかりと見たい。182cm左腕の菊池楽投手はリリーフで登板しそうだが、球の力は十分ある投手で、大舞台での投球をチェックしたい。

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