夏の高校野球は明日8月19日からベスト8の戦いが始まる。大会前に地方大会の戦いを元に出場校の強さの予想をしたが、それを振り返って反省してみる。
ベスト8出場校
青森・八戸学院光星：A
2年生左腕投手の岡本琉奨投手と洗平比呂投手がおり、野手も中澤恒貴選手、藤原天斗捕手が評価されていた。春の東北大会決勝では仙台育英を破って優勝しており、優勝候補の一角と見てAランクとした。青森では岡本投手の良さが目立ったが、甲子園では洗平投手が素晴らしく、腕の振りのしなやかさなどもあり来年が楽しみ。
岩手・花巻東：B
佐々木麟太郎選手、千葉柚樹選手選手の強打者もおり、岩手大会では準決勝、決勝で10点を奪うなど戦うごとに迫力を増していたが、6月の練習試合などでは投手力、そして守備面での課題が見られた。北條慎治選手、そして小松龍一投手の成長がここまでとは思わなかったが、この二人以外にも野手の急成長が素晴らしい。
宮城・仙台育英：A
A以外をつけようが無かった仙台育英、甲子園では同じく優勝候補と見ていた浦和学院との対戦で大乱打戦となり、高橋煌稀投手、湯田統真投手、仁田陽翔投手の150キロトリオも足元を地に足がつかない感じだったが、ようやく落ち着きを取り戻して来た感じもある。甲子園では打線が主役になると予想したが、橋本航河選手と尾形樹人選手が素晴らしい活躍を見せ、齋藤敏哉選手、齋藤陽選手などもそれぞれの特徴を活かしながらもチームに貢献をする打撃を見せており、投手力だけじゃないところを見せた。
茨城・土浦日大：B
148キロ右腕の小森勇凛投手が茨城大会の終盤に制球を乱すなど調子を崩していた。それでもエースの藤本士生投手が安定感があり、4番の香取蒼太選手と捕手の塚原歩生真捕手の安定感もありBランクとしたが、この3人がしっかりとチームを支えて勝ち上がってきた。智将・小菅監督の力もあり、選手がしっかりと考えてプレーできる土浦日大の良さが見られている。
神奈川・慶應義塾：A
昨年秋からとにかく強い慶應義塾、渡邉千之亮選手、延末藍太選手、2年生の加藤右悟選手は長打力もあり、考えてプレーする力も高く、打撃の破壊力が圧倒的で優勝候補と評価していた。小宅雅己投手、鈴木佳門投手、松井喜一投手のタイプの異なる投手の継投がどこまで通用するかがポイントだったが、現在まではうまくいっている。これからの戦いは更に強力打線の後押しが必要となってくると思う。
岡山・おかやま山陽：C
本当に申し訳ない。選手個々では1番・田内斗真選手と3番・渡辺颯人選手、4番・土井研照選手の繋がりがあり、捕手の土井選手、ショートの渡辺選手のセンターラインもしっかりとしていた。2年生の三浦尊神投手が軸になるかと思ったが、3年生の井川駿投手、三宅投手、西野投手が安定していた。岡山大会では得点力もそれほど高くなく、なんとか2点くらいで抑えて勝ってきたチームで、甲子園の強豪を相手には難しいかと思ったが、甲子園でも全く同じ戦い方ができており、底がしっかりしたチームだと認識させられた。
鹿児島・神村学園：B
左腕の黒木陽琉投手の力と、1番の今岡歩夢選手などが力があるチームだが、加護した毎回の準決勝と決勝はやや粗い戦いになっており、得点力は高いものの失点が課題になるかと思われた。しかし甲子園3試合はいずれも2桁得点、失点も2点、1点、4点と少なく、攻守ともに良い状態で叩けている。
沖縄・沖縄尚学：A
センバツでもその力を見せた東恩納蒼投手と知花慎之助選手、仲田侑仁選手選手のチームで、東恩納投手が基本的に一人で投げるチームで夏の連投は厳しいかもしれなかったが、森煌誠投手のいた徳島商と同じく、一人でも甲子園優勝に導く力がある投手だと評価しAとした。まだ仲田選手の爆発が見られておらず、2試合とも途中で交代をしていることからコンディションが良くないのかと思うが、これからの戦いでは仲田選手の打点が決め手になるかもしれない。
その他
他にAランクをつけたのは、北海、浦和学院、愛工大名電、履正社、智弁学園、広陵、徳島商、明豊だったが、北海、履正社、智弁学園、広陵はベスト16入りし、Aランクを付けた12チームのうち、8チームがベスト16入りとまずまずの予想だった。
浦和学院は初戦で仙台育英と、愛工大名電は初戦で徳島商と、明豊も初戦で北海と対戦するAランク同士の戦いとなったが、組み合わせ次第ではベスト16、８まで勝ち上がっていたチームだと思う。
とにかく、おかやま山陽には頭が上がらない。来年こそはベスト8をすべてAランクで占めたいと思います。
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