夏の高校野球奈良大会で、公立校では唯一4強入りを果たした畝傍が準決勝で私学の強豪・天理に0―7で敗れ、春夏通じて初となる甲子園出場の夢が散った。先発した最速146キロのエース右腕・高岸彰良投手(3年)は、初回に2点を失うと6回にも味方の失策も絡んで突き放され、「悔しい」と唇をかんだ。
初回の失点が重く、粘りの投球実らず
公立校では唯一4強に勝ち残った畝傍は、25日の準決勝で天理と対戦した。マウンドに上がった高岸彰良投手は、初回2死一、三塁のピンチを背負うと、関村に中堅への2点適時打を許した。2回以降は粘り強い投球で立て直しただけに、この立ち上がりの失点が重くのしかかった。
6回には内野の2失策が絡み、4本の長短打を浴びて一挙5失点。リードを大きく広げられ、反撃の糸口をつかめないまま試合は終わった。
春夏秋、繰り返された天理の壁
この一戦は、高岸投手にとって雪辱を期したマウンドだった。畝傍は今春の県大会で40年ぶりに決勝へ進出したが、その決勝で天理に2―21と大敗。先発した高岸投手は5回を被安打8、7失点と打ち込まれていた。
この日も5回まではリズムよく投げられただけに、悔しさは深い。高岸投手は「(きょうの)5回までリズムよく、変化球で打ち取っていくピッチングができたので、それは良かったと思います。私学相手に秋も春も夏も自分が失点して、非常に悔しかった」(スポーツニッポン)と、繰り返し立ちはだかった私学の壁への思いを口にした。
進学校の躍進、届かなかった聖地
畝傍は高市早苗首相の母校で、県内屈指の進学校として知られる。今夏は公立校で唯一の4強入りを果たすなど大きく躍進したが、春夏通じて初の甲子園出場という悲願は準決勝で潰えた。文武両道を貫く進学校のエースとして最速146キロを誇る右腕が、最後まで気迫の投球でチームを牽引した。次のステージでのさらなる成長が期待される。
【高岸 彰良】 プロフィール
- 氏名:高岸彰良(たかぎし あきら)
- 所属:畝傍高校(3年)
- 出身:奈良県香芝市(香芝西中では軟式野球部に所属)
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:176cm、80kg
- 主な特徴や実績:最速146キロを誇る本格派右腕。小学2年から野球を始めて投手を務め、畝傍では1年夏から背番号18でベンチ入り、1年秋からは背番号1を背負ってエースとしてチームを支えた。今春の県大会では40年ぶりの決勝進出に貢献し、今夏は公立校で唯一の4強入りを果たすなど、進学校の躍進を牽引した。









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