千葉大学野球春季リーグ戦の1部・2部入れ替え戦の第1戦では、1部6位の千葉商大が6―5で2部1位の敬愛大に競り勝った。今秋ドラフト候補で最速156キロ右腕の吉川凌平投手(4年)は、10安打5失点ながら147球を投げ抜き12三振を奪う完投勝利を挙げ、1部残留を懸けたシリーズを白星スタートで飾った。
147球12奪三振、大事な場面で耐え抜いた完投勝利
味方が6点を奪う援護があった。吉川凌平投手は10安打5失点と、まだまだ本来の調子では無かったものの、勝負どころでギリギリで踏ん張って9回を投げ切った。「野手が6点も取ってくれて乗っていくことができた。こういう大事な場面で勝ちきることを(習志野)高校の時から大事にしてきた。高校の時からの積み重ねがあり、大事な場面で耐えることができた(スポーツニッポン)」と、なんとか役割を果たしたことに安堵の表情を浮かべた。
就活・公務員試験が重なり2勝10敗、フォーム修正で復調
吉川投手は昨年12月には大学日本代表候補の強化合宿に招集され、大学トップクラスの投手が集まる中でもトップ5に入るような素晴らしい球を投げていた。すでにNPB11球団が視察に訪れるなど、ドラフト候補としても高く評価されている。
しかし今季は、冬の練習期間にフォームのバランスを崩して不調に陥り、思うような上積みができず、春のリーグ戦でも決して調子は良くなかった。また、主力選手が就職活動や公務員試験などで抜ける期間もあり、チームは2勝10敗で入れ替え戦に回った。
それでも、城西国際大戦で1失点完投勝利を挙げるなど、チームの全勝利数の2勝を挙げ、下半身の捻転差を意識するフォーム修正により、「真っすぐが良くなってきた」と復調の手応えも感じている。千葉商大・池田朝美監督も「とにかく点を取れたことが良かったですね。吉川を信頼しているので9回まで任せる気持ちでした。」と話し、エースに全てを託した。
「全試合投げる気持ちで」、1部生き残りへ闘志
7日の第2戦で勝利できずに1勝1敗のタイとなれば、第3戦で先発するのは間違いないだろう。吉川投手は「このシーズンは絶対に1部で生き残って(秋は)優勝してプロに行きたい。2部に落ちないことが一番大事。絶対に負けられない試合なので、もう全試合投げる気持ちで明日も明後日も準備していきたいと思います」と話した。
6月の代表候補選考合宿には招集されなかった。悔しい春となったが、そうも言っていられない。ドラフト会議へアピールをするには、1部で投げるのと2部で投げるのとでは大きな違いがある。自信のプロ入りに向けても、1部残留をすることは野球人生にも大きく影響する事になるだろう。
【吉川凌平】 プロフィール
- 氏名: 吉川凌平
- 所属: 千葉商科大学(4年)
- 出身: 習志野高校
- ポジション: 投手
- 主な特徴や実績: 習志野高校出身で、大学で最速156キロと成長した本格派右腕。下半身の捻転差を意識したフォーム修正で直球の質を高め、この日は147球で12三振を奪う完投勝利を挙げた。昨年12月には大学日本代表候補の強化合宿に招集され、すでにNPB11球団が視察に訪れている。秋のリーグ優勝とプロ入りを目標にしている。








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