中日・来季監督白紙、ドラフト戦略にも影響か

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中日は白井オーナーが来年まで契約をしている森監督の続投について、「非常に言いにくいね」と話し、契約途中で解任する可能性を示唆した。

3年契約2年目

森監督は昨年に中日の監督に就任し3年契約を結んだ。チームの立て直しを図っており、今年はセリーグ2位から6位の団子状態の中で、前半戦はCS出場争いをしていた。7月11日には白井オーナーと森監督が会合し、白井オーナーも「進退がどうこうという話は出ない」と話していた。

しかし、後半に入ると29試合で11勝18敗と負けが増え、3位までも5.5ゲーム差に開いた。球団には森監督の指揮についてクレーム電話が増え、オーナー企業である中日新聞社内でも「候補者まで持ってくる人がいる」と、次期監督の名前を上げる人も出てきているという状況を白井オーナーが話し、続投について、「それは非常に言いにくいね」と言葉を濁し、「別にどうこうする気はないね。早くクビにしろという事らしいが、そう簡単にはいかんのじゃないか」と続けた。

途中解任となれば、また迷走する可能性もあるが、チームの監督コーチの中で、森脇コーチを中心に派閥ができているという情報もある。現場の首脳陣がまとまっていない事が結果に出ている可能性があり、そんな状態になっていることから、現場責任者である森監督続投は厳しいかもしれない。

中日は、落合GM時代にドラフトで、社会人選手を中心に即戦力を獲得しまくった。それ自体は、落合GMも社会人選手のレベルや力を信じての事だったのだろうが、それらの選手たちが活躍が見せられず、チームの戦力にぽっかりと穴ができてしまった感じがある。

森監督が就任すると、2017年に向けた2016年の秋のドラフトでは、京田陽太選手、石垣雅海選手、藤嶋健人投手などを獲得し希望が見え、2017年のドラフトでは石川翔投手や高松渡選手など育成も含めて8人中5人が高校生と、選手を育てていく方針が濃くなった。

チームに戦力の穴がある中で、育成をして長期的に強くする方針でありながら、就任2年目で結果が出なくて解任という事になれば、次の監督は、即戦力の選手の獲得を要望するようになるだろう。再び方針が変わって迷走という事になるかもしれない。フロントがしっかりとチーム方針を堅持し、持続していくことが重要だろう。

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一方で、今季途中での監督解任については「別にどうこうする気はないね。つまり君らは早くクビにしろということらしいが、そう簡単にはいかんのじゃないか」と否定した。ただし「候補者(新監督人事案)まで持ってくる人がいる」と、親会社の中日新聞社内でも“森降ろし”の風が吹き始めていることを吐露。今季残り33試合の戦いぶりを注視し、森監督の続投か、新監督への交代かの判断を下すことになる。

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