夏の高校野球福岡大会では九州国際大付vs嘉穂総合の試合が行われ、佐倉俠史朗選手が登場した。阪神、広島、中日、福岡ソフトバンク、北海道日本ハム、巨人、東京ヤクルトなど18人のスカウトが視察に訪れた。
1安打1打点
佐倉俠史朗選手はこの日、初回にノーアウト満塁の場面で打席がまわる。しかし、初球の甘い球を見逃し、最後は高めのストレートを空振りして三振に倒れた。試合後に楠城監督から「初球を見逃したとこはダメ。一番打ちやすい高さだったのに見逃した。夏は負けたら終わり。もっとがむしゃらにピッチャーに向かっていかないと。佐倉は0点」と叱られた。
しかし、3回1アウト2塁の場面の第2打席では、レフト前に勝ち越しのタイムリーヒットを打ち、その後2打席は四球で、2打数1安打2四球1打点という内容だった。「勝ったのは良かったけど課題がある」と佐倉選手は話した。
この日は18人のスカウトが視察に訪れ、阪神と東京ヤクルトは4人態勢で視察したほか、巨人は水野スカウト部長、北海道日本ハムは稲葉GMが視察を行った。
巨人・水野スカウト部長:「彼の魅力はとにかくバッティング。主将になって積極的にチームを引っ張っている」
東京ヤクルト・橿渕スカウトグループデスク:「成長を感じる。対応能力が上がって強さと柔らかさを兼ね備えてきた。得点圏にランナーを置いて力が出せずにいる選手もいる中、平常心で打てたのはいい結果だと思う。これからも注視していきたい」
福岡ソフトバンク・加藤スカウト:「体格もいいしパンチ力がある。スイングする力があるしコンタクト力もある。いいバッターだと思います。」
中日・三瀬スカウト:「雰囲気がいい。そのうちホームランが出るんじゃないかと思う。」
阪神・前田スカウト:「佐倉君は打撃に柔らかさがあるのがいいところ。花巻東の佐々木君、広陵の真鍋君に比べても一番柔らかい」
柔らかさと強さを併せ持つ打撃を評価された佐倉選手は、「まずは勝つことだけを意識していた。課題はあったが1勝できたことは良かった。また取り返したい」と話し、昨夏に続いて甲子園2出場することを誓った。





コメント