2021年ドラフト10大ニュース

2021年ドラフトニュース

2021年もあと数時間で終わります。今年のドラフトのシーンを振り返り、10大ニュースとしてまとめてみます。

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①高校BIG3がドラフト1位指名

2021年のドラフトといえば、やはり市和歌山の小園健太投手、高知の森木大智投手、明桜の風間球打投手の高校BIG3が注目されました。高校生でもドラフト上位指名ならば150キロが必要という時代に、3人とも当然のように150キロを記録、特に森木投手は中学時代に軟式で150キロを記録していました。

3人の中で少しゆっくりと成長した風間投手が3年夏には157キロを計測して高校生再速王となり、唯一甲子園に出場してその投球に注目が集まりました。当初は10球団前後が3人に指名が集中するかもと思われたものの、重複したのは小園投手(2球団)のみで、風間投手は単独指名、森木投手は外れ1位指名という結果となりました。

森木投手は甲子園にも唯一出場できていませんが、甲子園を本拠とする阪神に指名されました。外れ1位という指名も森木投手の成長の大きな材料となってくれるはずです。

②大学生左腕投手が躍進!

高校BIG3が注目される中で、大学生左腕も豊富というのが、年初あたりの2021年のドラフトの評価でした。筑波大・佐藤隼輔投手を筆頭に関西学院大の黒原拓未投手、昨秋に活躍をみせた創価大・鈴木勇斗投手、そして、大型左腕投手として注目された法政大の山下輝投手などの名前が挙がっていました。

そして、今年の大学野球選手権では、密かに注目されていた西日本工業大の隅田知一郎投手が上武大を相手に14奪三振を記録、1失点で敗戦したものの、翌日の黒原投手の7回8奪三振1失点の好投も目立たないような圧倒的なものでした。

また、秋には新潟医療福祉大の桐敷拓馬投手が完全試合を記録するなど多いに盛り上がり、ドラフト当日の指名が注目されました。結局、10月8日に1位指名を公表していた埼玉西武の他に、広島、読売、東京ヤクルトの4球団が1位指名し、今年の最多重複選手、ドラフトの顔となりました。

抽選を外した東京ヤクルトと広島が、山下輝投手を指名し、そこでも外した広島が黒原拓未投手を指名、当初ドラフト1位指名と思われた佐藤隼輔投手が埼玉西武の2位、そして鈴木勇斗投手と桐敷拓馬投手が阪神の2位、3位に指名され、切磋琢磨をした大学生左腕が、それぞれ高い評価を得てプロ入りをしました。

その他でも三菱重工Westの森翔平投手が広島の2位、JR東日本の山田龍聖投手が巨人の2位、150キロ高校生左腕の木村大成投手が福岡ソフトバンクの3位、そして独立リーグの星、火の国サラマンダーズの石森大誠投手が中日の3位と、左腕投手野人気が高かったドラフト会議となりました。

③右のスラッガーはどこに?

左腕投手が高く評価ドラフト会議ですが、もう一つ、注目されたポジションがありました。右の外野手です。本来、外野手というのは指名の優先度的には高くないポジションでした。捕手や投手、内野手から転向をしたり、外国人選手で補強をしたりするポジションということもありました。

しかし、近年は打撃、特にホームランを打てる選手を中心としたチーム作りの流れで、長打力のある外野手も人気になっています。2020年のドラフト会議では佐藤輝明選手に4球団が1位指名で重複をしており、その佐藤選手が今シーズンは24本塁打を記録したことから、佐藤選手を獲得できなかったチームなど、チームの主軸となる選手の獲得を目指していました。

さらに、中日は今年も打撃不審が続き、特に長打を打てる外野手不足が深刻となった他、広島もポスト鈴木を見越しての右の外野手を探し回りました。

その中で、もともと注目されていた慶応大の正木智也選手の他に、大学野球選手権で期待に応えた上武大のブライト健太選手、 春のリーグ戦3本塁打、秋に5本塁打を放った駒澤大の鵜飼航丞選手、その鵜飼選手の高校の先輩でトヨタ自動車の主砲・中村健人選手、大商大の強打者・福元悠真選手などの名前が一気に出てきました。

ドラフト会議ではブライト選手が中日に単独1位指名され、その中日は2位でも鵜飼選手を指名し、正木選手がソフトバンクの2位、中村選手が広島の3位と、高く評価されました。大砲を求めていた中日はさらに6位でも福元選手を、広島も6位で右の大砲・末包昇大選手を指名するなど、飽くなき右の外野手の指名となりました。

特に中日が、ブライト選手、鵜飼選手、福元選手をどのように育て、使っていくのか、これからも注目されそうです。

④夏の甲子園、雨天順延相次ぐ

今年の夏の甲子園は、色々な災難が襲いました。その一つが雨でした。8月10日に無事3試合が行なわれ、11日も4試合が行なわれた1回戦ですが、12日から14日まで3日間の雨天順延となると、17日も1試合が成立しただけで3試合が中止、18日が3試合中止、19日は1試合目がノーゲームとなり、2試合目が中止に、その後3試合目からようやく天候が回復し、20日からは中止はなくなりました。

しかし、1回戦が終わったのが大会8日目、全チームが出場したのが12日目となり、プロ野球との兼ね合いもあり、日程が消化されるかと、阪神園芸が非常に注目されました。

もともと取っていた休養日を使い、阪神園芸の力もあり、なんとか決勝戦までが終わったものの、終了したのは8月29日でした。しかし、この間に帯広農vs明桜、日大東北vs近江の試合がノーゲームとなり、東海大菅生vs大阪桐蔭の試合は8回コールド、追い上げて来た中で、しかもチャンスの場面でのコールド宣告に、批判の声も多かったと思います。日大東北もエースの吉田達也投手が好投をしていたものの、ノーゲームとなった次の試合では初回に打球を受けて3球で降板するなど、勝敗も左右することになりました。

また、この雨により、甲子園でアピールを目指していた選手が、なかなかアピールができない状況にもなりましたが、コンディションの悪い中で力を見せた風間投手がドラフト1位で指名され、150キロを記録した日大山形の滝口琉偉投手なども、忘れることはないでしょう。

⑤新型コロナが今年も野球を襲う

夏の甲子園のもう一つの敵は新型コロナでした。まず地方大会の状況で、星稜、東海大相模が大会途中に出場辞退をし、大きな衝撃となりました。

大会に入ってからも宮崎商が1回戦で出場辞退となり、智弁和歌山が不戦勝。初戦で優勝候補の愛工大名電を破った東北学院も2回戦で出場辞退となりました。

その中で、当初、鳥取大会出場を辞退していた米子松蔭が、濃厚接触者がいなかったことなどから高野連の出場の嘆願書を送り、初戦に不戦勝が決まっていた境高校の理解もあって出場する方向になったこと、また、2回戦で不戦勝となった松商学園が、秋に東北学院を招いて練習試合を行ったこと。不完全燃焼だった星稜や東海大相模も、秋に3年生の引退試合を開き、つらい経験ではありましたが、人の暖かさに触れることもできたのではないでしょうか。

新型コロナは大学生にも襲いかかります。春にチーム内で感染が確認され途中で出場を辞退したりと、アピールする機会を失ったドラフト候補選手も多くいました。そして、夏には法政大でクラスターが発生し、東京六大学の他大学の理解で、秋のリーグ戦には初戦を遅らせて出場することになりましたが、三浦銀二投手、山下輝投手、古屋敷匠真投手、岡田悠希選手などのプロ注目選手がいましたが、アピールできたのはドラフト会議の前々日や前日などでした。

その他にも、阪神大学リーグではスカウトすらスタンドで感染できない無観客開催となり、ドラフト候補選手にも影響は少なくなかったといえます。

⑥ドラフト会議が10月11日開催

今年のドラフト会議は10月11日に開催されました。アマチュア側は以前より、ドラフト会議の日程を早めることを要望していましたが、今年は東京オリンピックの開催 により、プロ野球の日程が例年より後ろにずれていたこと、そして新型コロナの影響、そして甲子園の長雨などの影響もあり、非常に慌ただしい中でドラフト会議を迎えることになりました。

高校生の大会は終わったものの、大学生の秋季リーグ戦や、都市対抗の予選がドラフト前後にも行なわれており、また新型コロナの影響で評価ができずじまいだった選手も中にはいるかも知れません。全国大会での大きな活躍や、ドラフト直前の活躍によって評価が急上昇したり、という印象も受けました。

また、プロ側もまだペナントレースが行なわれていて、来年の戦力構想が見えていない中でのドラフト会議ということで、ドラフト1位指名の事前の公表は2球団のみ(埼玉西武・隅田投手、福岡ソフトバンク・風間投手)でした。

落ち着いて他球団の様子を見るような状況ではなく、球団のGMなどがドラフト当日まで頭を悩ませていた印象を受けます。また、球団の欲しい選手を優先させて高い順位で指名する傾向もより顕著となりました。

来年はオリンピックも無く、プロ野球の日程は例年通り行なわれる予定で今年ほどは無いと思うが、天候や新型コロナの影響があることも予想される。早い時期にドラフト会議を行うことが、選手にとって良いことなのか、検証してゆきたいテーマです。

⑦夏の日本選手権、球速表示の厳しいほっともっとフィールド神戸に社会人投手苦戦

今年は夏に日本選手権が行なわれたが、1回戦は京セラドームではなく、ほっともっとフィールド神戸で行なわれていた。しかし、球場の球速表示がかなり厳しく、150キロ台を記録する投手も140キロ前半が多かったりしました。

プロのスカウトは現地でマイスピードガンで計測していたので、それほど大きな影響はないが、例えば球速表示で153キロなどと出ると、報道やSNSが熱を帯び、それがドラフト会議の指名に影響を与えることは決して小さくありません。

私も球速表示はもちろん注目しますが、非常に危険な数字でもある。北海道の球場や中国地方の球場でプレーした選手が、軒並み最速150キロ投手になったり、逆に球速表示のない球場ではあまり投手の話題にならなかったりすることもあります。

球速のマジックには気をつけて、やっぱり選手の投げる姿と球を見て評価をしたいと思います。

⑧福岡ソフトバンクが育成14位まで指名

育成ドラフトの指名は、制度が始まった最初から多くの人数を指名し、育成出身の千賀投手や甲斐選手などが活躍することで日本一を連覇していた福岡ソフトバンクが主役でした。その後、巨人やオリックスなどが多くの育成選手を指名し追随しています。

昨年は巨人が育成12人を指名し、過去最多の指名をしていました。しかし今年は福岡ソフトバンクが怒涛の14人指名で最多指名を更新しました。

今年、5年連続日本一を逃した福岡ソフトバンク、チームのレギュラー陣も交代の時期が見える中で、監督もファームの監督を努めた藤本氏に交代し、次の世代を見据えた形が現れる結果となりました。

また九州では九州アジアリーグが始動し、来年には3球団となる。福岡ソフトバンクも色々な動きをしているようで、課題とされる育成チームの試合数の確保もより充実してきています。

福岡ソフトバンク第2章に注目したいと思います。

⑨DeNAが小園投手を抽選で獲得

DeNAは、ドラフト1位で今年のドラフトの中心選手の一人だった小園健太投手を指名し、阪神との2球団の抽選で見事に獲得しました。最初の1位指名の選手を抽選で獲得したのは、2008年の松本啓二朗選手以来13年ぶりで、この時も阪神との2球団の抽選でした。

ドラフト1位指名で高校生、しかも抽選に踏み切った事に驚きの声もありましたが、高校生の指名は2019年に森選手を指名しており、2018年には小園海斗選手の指名で抽選をしています。しかし、2015年の今永投手、2017年の東投手、2020年の入江投手と、大学生投手の単独1位指名の印象が強いということでしょう。

高田GM、そして吉田スカウト部長の時代に大きくチームを立て直し、ラミレス監督で日本シリーズにも出場をしました。しかし三浦監督は進藤スカウト部長のチームで、今後も抽選に参加してくる球団となっていくのか、2022年の指名が注目されそうです。

⑩選手のスカウティングの進化は続く

今年はオンラインの中継も多くなり、バーチャル高校野球も地方大会の試合数の多さのみならず、有料ではあるがアーカイブで見ることもできるようになりました。そして夏の発表では、夏の地方大会も含めて全試合の中継を目指す方針も発表されています。

プロのスカウトのように、各エリアで見られれば良いのですが、一人で全国の選手を見たい私達などは、この映像も貴重な選手の見る機会です。

また、ラプソード、トラックマン、ホークアイといった、プレーや動作解析の技術がさらに進化し、また統計的手法による選手の評価も新しい指標をさらに生み出しつつあります。

さらに神奈川の立花学園などはSNSを活用し、チームの練習で150キロを計測した事などを紹介するなど、それほど注目の高くないチームでも、監督などが情報を発信を発信することができるようになっています。昨年も日本ハムにドラフト6位で指名されたJFE東日本の今川優馬選手が、試合や練習の映像をSNSで発信し、ファンの力も得てプロ入りの後押しとなったと思います。

ドラフト会議ホームページでも、新型コロナの影響もあり、野球を続けたいものの、なかなかその縁につながらない選手に、動画などを投稿してもらい、それを野球関係者に見ていただくサービスなどをはじめましたが、野球のスカウティングの方法も、今後、さらに進化していく事でしょう。

ドラフト候補選手の動画とみんなの評価
ドラフト候補の評価や動画、みなさまのコメントを紹介します

 

2022年も多くの選手の夢が叶う年になりますように。少しでもそれに協力できるようにドラフト会議ホームページを頑張ってゆきます。

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