広島カープでスカウト部長などを務め、北別府投手、前田智徳選手、緒方孝市選手などをスカウトした村上孝雄志が亡くなった。79歳だった。
九州地区スカウト
村上氏は1959年に広島に入団すると代打として活躍し、1974年に現役を引退してスカウトとなると九州地区を担当した。そして1年目の1975年には都城農業の投手で全国的に無名だった北別府学投手に注目するとドラフト1位での獲得を強く推した。北別府投手はその後広島のエースとして213勝を挙げた。
1986年には鳥栖高校の緒方孝市選手をドラフト3位で、1989年には熊本工の前田智徳選手をドラフト4位で獲得するとチームを代表する選手となり、選手の見る目の確かさから名スカウトと評価された。
その後、スカウト部長に就任するも逆指名ドラフトなどの制度によって巨人や福岡ダイエーなどの人気球団が選手を獲得し苦労をしていた。
スカウトの個々の目によって選手を獲得していた昭和を代表する名スカウトだった。現在はスカウトも組織化し、村上氏のように個人として注目される名スカウトが出てくることはないだろう。
名スカウト村上孝雄さん死去 広島で北別府、緒方、前田智ら発掘 : スポーツ報知 2016/1/10
1年目の75年には「ワシには足しかない」と広島港から船、列車、バスを乗り継ぎ十数時間かけて鹿児島県曽於郡(現曽於市)へと何度も足を運び、全国的に無名だった北別府学を獲得。通算213勝の大投手に成長させた。
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