スポーツ紙1面は吉田輝星投手並ぶ、札幌ドームで刀抜く

吉田輝星

今年のドラフト会議は根尾昂選手に4球団、小園海斗選手に4球団、藤原恭大選手に3球団が指名され主役となったが、翌日の新聞の主役は吉田輝星選手だった。

主役

甲子園でも大阪桐蔭に決勝で大敗した。しかし新聞の1面は吉田輝星投手が並んだ。報知高校野球でも、通常版は優勝した大阪桐蔭だったが、金足農バージョンも出版されるなど、異例の扱いだった。

そしてこの日も、吉田投手は1回目の入札では指名が無かった。北海道日本ハムは予定通り根尾選手を1位指名し、また吉田投手の単独指名の予想もあった埼玉西武や横浜DeNA、阪神も指名はなかった。

そして外れ1位、8球団が入札する中で吉田投手に指名が集まるかと予想もされたが、北海道日本ハムが単独で指名した。それでもこの日のスポーツ紙の1面は吉田投手がほぼ独占し、再びヒーローとなった。

吉田投手は昨年の時点では、特にドラフト上位候補に挙げられる存在ではなく、今年1月ごろに挙げられたスポーツ紙各紙のリストにも名前が入っていなかった。175cmの身長も目立たない要因だったかもしれない。しかし春季東北大会で専大北上の元阪神スカウトだった中尾監督が流れを作る。巧みなけん制にフィールディングを見せた吉田投手を「センス抜群、桑田2世」と称賛すると、それが一気に広がった。

吉田投手も準備をしていた。投手育成に定評のある八戸学院大の正村監督が指導をし、吉田投手を開花させていった。そして夏の秋田大会で140キロ後半の速球を投げ甲子園に出場すると、甲子園では刀抜きポーズと9回に140キロ後半を記録する迫力ある投球、そして秋田大会から一人で投げてきたというエピソードと、金足農というチームによってスターとなった。

お世話になった正村監督のいる八戸学院大に進むことを決めていたものの、このブレークで自らの思いのあったプロ入りをを決めた。プロ志望届を出してからは、「1位で行きたい」と話していたという。この日は1回目の入札で名前がなくやや顔が曇ったものの、すぐに日本ハムの指名を受けやや緩んだ。しかし指名後も「まだ緊張している」と話しはじけた笑顔は見せなかった。

吉田投手は「日本ハムに入ることが決まってうれしいです。ドラフト1位で入った高校生の先輩が活躍している。自分も一緒に活躍したい」と話した。日本ハムはダルビッシュ有投手、大谷翔平投手、中田翔選手などが1位で入団し日本を代表する選手になっている。そして昨年の清宮幸太郎選手に続いての1位指名選手となった。

栗山監督も「本当に良かった。素直にうれしい」と破顔一笑で、「我々としては吉田君を高く評価していた。来年優勝するためには投手が必要。そこにいたつもり」と話し即戦力としての期待もした。北海道日本ハムはその年のNO.1の選手を指名する。根尾選手の1位指名を決めたが、24日のスカウト会議では、吉田投手と根尾選手で議論となり、4時間も時間がかかっていた。

ストレートの伸びは大学生投手も含めて今年NO.1とみられる他、プロでもなかなか見られないけん制の技術があり、フィールディングも抜群。甲子園で完投を続けた事からスタミナがあるといわれているが、プロでは連投や完投するスタミナではなく、1試合通じて145キロを投げ続けるスタミナと、1年間を投げていくスタミナが必要で、体が大きくない吉田投手には1年間を体重を維持して活躍できるかがポイントとなる。

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