楽天、外野手連続入札で辰己涼介選手を1位指名

辰己涼介

東北楽天は1位指名で挙げていた3人の野手の中から、大阪桐蔭の藤原恭大選手を選択した。しかし抽選で外すと、同じ外野手の立命館大・辰己涼介選手を指名した。

野手指名

ドラフト前に石井GMは、「一にも二にも、十二にも野手」と話し、1位入札はもちろん、抽選で外したとしても野手の指名をすることを話していた。事前のスカウト会議では3人の野手を挙げ、「楽天は高校生でしょ」と高校生に指名をにおわせた。予想では、茂木選手が故障のためショートから転向する可能性があり、ショートの候補として根尾昂選手の指名が有力視された。

しかし指名したのは外野手の藤原恭大選手だった。1位を公表していた千葉ロッテとの一騎打ちも予想されたが、阪神も藤原選手を指名し3球団での抽選となる。石井GMは真っ先に引くチャンスがあったものの、取り上げてからいったん落とすハプニングもあり、結局、藤原選手は残りくじの千葉ロッテ・井口監督のもとに行った。

そして指名したのは辰己選手、こちらは予想通りだったが、指名をしたのは再び阪神、そして巨人、ソフトバンクとそうそうたるメンバー。しかし今度はくじを落とすこともなく拾い上げると、それが当たりくじだった。石井GMは「2回外すのはあり得ないと思っていた」と根拠のない自信を口にした。

辰己選手は50m5.7の俊足があり、また遠投125mの肩は、U18壮行試合の試合前練習でホームのレーザービームを見せ、満員の観客を大いに沸かせた。プロでもなかなか見られないレーザービームだ。

辰己選手といえば今年の侍ジャパン大学代表で、監督の生田選手が、「抜けている」と評価し主将に抜擢したが、さらに印象的なのが2016年、大学2年で入った大学代表での活躍だった。2年生の辰己選手は1回戦は出場しなかったが2回戦に9番で起用されると、大山選手(2016年阪神1位)、吉川選手(2016年巨人1い)、京田選手(2016年中日2位)などがアメリカの投手を打ちあぐねる中で2安打を記録、3戦、4戦は打てずに途中交代となったが、2勝2敗の第5戦で、2回にバックスクリーンにホームランを叩き込んだ。ベンチにいた選手たちからは、「あいつは天才」と声が挙がった。

大学4年秋のリーグでは、これまで興味がなかったという盗塁を意識すると、7盗塁を決め盗塁王になった。また内野安打も稼ぎ、打率.375で首位打者となった。リーグ通算安打数を122とし、田口壮選手の持つ123安打にあと1つと迫った。これだけの外野手が楽天に入ってくる。

社高校から立命館大、関西で揉まれ、放つ言葉も威力を持つ。インタビューでは「まずは楽天カードを作るところから始めようかと思う」と話し、石井GMについて聞かれると「面白い方と言われているので、どのくらい面白いかを確認したい」と話した。

先輩にも堂々と物を言える辰己選手だが、先輩も意見ができないくらいの身体能力とプレーを見せる。外野手だがチームを変えられる存在になるのは間違いない。

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