侍ジャパンの集大成の五輪金メダル、次はU18W杯で金メダルを

侍ジャパン

侍ジャパンがオリンピックで、悲願の金メダルを獲得した。決勝で先発し6回を無失点に抑えた森下暢仁投手は、侍ジャパンU18代表、大学代表を経験し、トップチームに金メダルをもたらした。

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侍ジャパンというブランドで統一した代表チームで戦うようになったのは2013年、それまではU18は高校野球連盟、大学代表は大学連盟と、各連盟が主にアマチュア選手が参加する各カテゴリの大会に独自に参加をしていたが、オリンピック、WBC、U21などでプロ野球選手が参加するようになったことで、各連盟の枠を越えたチーム構成が必要となった。

それまで日本では、特にプロとアマの間に過去の経緯から軋轢も見られていた。しかし、プロアマで交流戦や混合の代表チームが作られるようになり、その距離が縮まったこと、また、オリンピックで結果が出なかった事や監督人事に難航したことなどから、日本代表チームの常設化が必要とされ、主にNPBが主体となる「侍ジャパン」が誕生した。

そして今回の東京オリンピックで、侍ジャパントップチームが金メダルを獲得した。田中将大投手、坂本勇人選手、山田哲人選手といった選手が活躍する中で、森下暢仁投手、伊藤大海投手、栗林良吏投手、村上宗隆選手など、若い選手たちの堂々としたプレーも注目された。

その中で森下投手は、2015年に侍ジャパンU18代表として、日本の甲子園で行われたU18W杯を戦い、大学でも侍ジャパン大学代表として、2017年のユニバーシアードでは決勝のアメリカ戦で先発し、7回2安打11奪三振無失点の好投で金メダルを獲得すると、2018年には日米大学野球で5試合中2試合に先発、また2019年の日米大学野球では5試合中3試合に先発し、得意のカーブで三振を奪うなどアメリカに対する自信のようなものが感じられた。

今回の侍ジャパンでは、伊藤大海投手も2018年、2019年の大学代表で森下投手ともに戦っており、2018年には先発で1試合、リリーフで3試合に登板すると、2019年には5試合全てに抑えで登板をした。栗林良吏投手も2017年に大学代表入りし、日米大学野球で2試合にリリーフで登板し、ユニバーシアードでも登板している。

他にも、吉田正尚選手や山崎康晃投手も侍ジャパン大学代表を経験し、近藤健介選手や鈴木誠也選手はU21代表を経験している。近藤選手や田中将大投手は侍ジャパンになる前の高校日本代表なども経験していた。

特に侍ジャパンとともに育った森下投手や伊藤投手が、アメリカに臆すること無く投げられたことが、侍ジャパンの大きな成果だったと思う。

残すはU18

東京オリンピックを持って、現在の侍ジャパンは解散し、稲葉監督など現首脳陣も勇退する。しかし、首脳が代わったからチームが強くなる、弱くなるではいけない。侍ジャパンという組織で、U18、大学で国際舞台で戦える選手を育て、常に結果の出せるチームとなりたい。

稲葉監督は、若い村上選手、森下投手、伊藤投手、栗林投手などに侍ジャパンの次世代を託した。次のWBCやプレミア12も主力となるだろう。

しかし、2028年のロサンゼルスオリンピックでは、再び野球が復活する可能性が高いと見られているが、7年後のその舞台で主力を担うのは、現在の高校生くらいの選手たちになるだろう。

そのためには、まだ金メダルを獲得していないU18W杯の優勝を目指したい。新型コロナの影響で、今年の大会が残念ながら中止となり、次はいつ行われるのか見えないものの、U18世代から選手を育て、まずはU18世代の金メダル獲得を期待したい。

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