大学野球選手権は準々決勝が行われ、岐阜経済大のプロ注目の152キロ右腕・濱口雄大投手が初めて登板した。
150キロ記録
圧巻の投球だった。5回から3番手として登板した濱口雄大投手は、がっしりとした上半身と下半身があり、投げられる球は常時145キロ以上、150キロを記録した。投げる球はほぼストレートで、なかなか三振は奪えないのだが、そのストレートで押し込みフライで打ち取っていた。
変化球を数球見せたが、小さく動くものと、完全にストレート狙いの投手に緩い球を投げる程度で空振りを奪えるものはない。しかしストレートのコントロールも悪くなく、2回を1安打2奪三振無失点と安定したピッチングを見せた。
大会NO.1
この日のスタンドでは9球団のスカウトが視察していた。おそらく未出場の最後のドラフト候補・濱口投手を見るためだったと思う。その濱口投手の投球に、大会NO.1と声を挙げるスカウトもいたという。
阪神の熊野スカウトは「うちで言えば、桑原のようなセットアッパーになる可能性がある」と話した。ただし濱口投手は「社会人で野球を続けたい。プロ志望届は出さないつもり」と話し社会人に進む意思が強い。
上半身も大きいが、しっかりと下半身を使っている投球フォームも評価されるポイントとなりそうで、比較される岡山商大の近藤弘樹投手と比べると、濱口投手の方が標準に近いきれいなフォームで投げる。
ストレートのキレの良さでは空振りを奪える近藤投手の方が上かと思うが、力で押し込む濱口投手は近藤投手とは少し違ったタイプといえる。
プロ志望をすればドラフト会議で指名されるとみられ、昨年の中塚駿太投手くらいの評価(ドラフト2位)を受ける可能性もありそうだ。
スタンドでは9球団が視察し、大会No.1の評価を与えるスカウトも。阪神・熊野スカウトは「うちで言えば、桑原のようなセットアッパーになる可能性がある」と評価した。
コメント