ソフトバンクは159キロのサファテ2世・甲斐野央投手を1位指名

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年齢が高くなった内野手の後継者の獲得で、小園海斗選手の指名を行ったものの獲得できなかったソフトバンクは、大学NO.1の速球派・甲斐野央投手を1位指名した。

サファテ2世

なぜここまで残っていたかという指名だった。

福岡ソフトバンクは報徳学園・小園海斗選手の1位指名を23日に決定して公表し、他球団にプレッシャーを与えた。しかし、オリックスがその数分後に1位指名を公表すると、ドラフト本番では横浜DeNAがサプライズで指名、そして小園選手の指名を予定してた広島は緒方監督に相談して決めるとしていたが、果敢に指名をしてきた。

結局、根尾選手と同じく今年最多の4球団の指名重複となり、くじは残り物の広島・緒方監督の手に渡った。日本シリーズで対戦する因縁の相手だった。

次に指名したのは当初予想されていた即戦力投手ではなく外野手の辰己涼介選手だった。外野手では上林選手、柳田選手などがまだ年齢も若いものの、中村選手などが安定した結果を出せず、故障の多い柳田選手に代わりセンターを任せられる身体能力の高い選手だった。しかし再び4球団の抽選となった辰己選手の抽選は、1番目にひいた東北楽天の手に入った。

そして次に指名したのが、当初、外れ1位で指名が予想されていた東洋大・甲斐野央投手、ここでも指名重複がありそうな指名だったが、阪神が近本光司選手、巨人が八戸学院大・高橋優貴投手と、独自に評価の高かった選手の指名をして確定した。

甲斐野投手はドラフト1位で重複する可能性がある投手だった。最速は159キロを記録し、140キロ台のフォークを投げる。U18代表との壮行試合でも150キロ中盤を連発、140キロのフォークなどで三振を奪われた根尾選手は苦笑いをした。今年夏に召集された侍ジャパン大学代表合宿では、トラックマンによる球の回転数の計測を行ったが、甲斐野投手はトップクラスの大学生投手の中で一番よかった。

これだけのポテンシャルがあるものの、大学ではリリーフで登板し、リーグ通算は8勝どまり、昨年秋に5勝をしたが今年は春1勝、秋2勝だった。しかし日米大学野球選手権とハーレム国際大会では9試合に登板し、13回1/3を投げて24奪三振で防御率は0.00と、150キロの速球と140キロのフォークが威力を見せた。

ソフトバンクでは昨年、サファテ選手が抑えでMVPを獲得する活躍を見せた。甲斐野投手は「起用がどういう方針になるかわからないけど、抑えとして飛び込みたい」と話しリリーフを志望、その理由について「楽しくはないけど、最後を締めた時にナイスピッチングといってもらえる。やりがいがある」と話した。

工藤監督は「抽選も覚悟したが、いい投手を獲りたかった。単独でいけたのは良かった」と話した。昨年は3度の抽選をはずし、今年も2度の抽選を外して苦笑いも見せた。そして甲斐野投手について、「無駄のない投げ方でボールの回転もいい。プロで覚えるのはなかなか大変なフォークボールも投げられるの魅力。即戦力として期待している」と話した。

これだけのポテンシャルのある投手で、リリーフでなく先発として、エースとしての起用も期待がかかる。「抑えの適正は証明されている。体をしっかり見た上で、適正も見たい」と先発の可能性も探ることを話した。

プロではおそらく160キロも記録するだろう。回転の良いストレートだがフォームの関係もあってか、ストレートは当てられる。それも分かっていて試合では変化球が多いのも特徴だ。プロでフォームを直し、ストレートで空振りを奪えるようになれば、見違える成績を残すだろう。

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