いなべ総合は、144キロエースの渡辺啓五投手が球速よりも伸びを意識した投球フォームと注目のバッティングで、昨年経験した甲子園での悔しさを消しに行く。
144キロ右腕
渡辺啓五投手は中学時代にボーイズリーグの日本代表として世界大会で優勝した実績があり、いなべ総合でも1年生の秋には3位決定戦で15奪三振を記録し注目された。
しかし2年生の春、センバツ初戦の高松商戦で渡辺投手は、6-3とリードした8回にリリーフで登板するとその回に2点を失い、9回にも同点に追いつかれる1点を失った。そして延長10回、自らの暴投でサヨナラ負けを喫した。いなべ総合は夏の甲子園で2勝を挙げたものの、渡辺投手は右肘痛のため登板はなかった。
球速は144キロを記録した昨年だが、つらい経験が多かったと思う。そして今年は、球の伸びやキレを意識したフォームで、球速はまだ140キロを出していないというが手ごたえを感じている。そして打撃でもプロのスカウトが評価するセンスがあり、内野手としても守備練習などをしている。
投打でチームを引っ張り、甲子園に残してきた悔しさを消しに行く。そしてその先は投手か野手か、これからの可能性を見てさらに上を目指していく。
渡辺啓、自分が投げて勝つ 中日スポーツ紙面 2017/6/28
コメント