前橋育英・皆川喬涼投手が甲子園最速の149キロ記録、8回まで無失点投球

前橋育英, 皆川喬涼, 丸山和郁

前橋育英の皆川喬涼投手が、この日先発すると2回に149キロを記録、9回に入っても146キロを記録するなど圧巻の投球を見せた。

150キロ出ずがっかり

素晴らしい球だった。皆川喬涼投手は2回、4番の谷合悠斗選手の打席で、変化球で追い込んだ後に148キロの速球を連発、低めへのボールとなったが素晴らしい球だった。そして5番の今井選手の打席で、2ストライクと追い込んでから外角に149キロの球を投げ込んだ。球は唸りをあげていた。

この日は変化球のキレも良く、ストライクも取れた。またストレートも140キロ前半の球と、140キロ後半の球を使い分け、追い込んでからは145キロ以上の速球を連発した。9回に入っても146キロを記録するスタミナを見せた。

しかしさすがの明徳義塾打線、9回に皆川投手から1点を奪う。そして皆川投手も全力投球をしており、この回指をつって降板した。8回2/3を投げて4安打6奪三振1失点という内容だった。

それでも皆川投手は「あと1キロ出ないなんて、なんだかなぁ」と話し、目標としていた150キロが出なかったことを悔しがった。しかし、もしこの投球をスカウトが大勢視察していた初戦で見せていたら、大騒ぎになっていた内容だったと思う。初戦の山梨学院戦は4回2安打7奪三振も6つの四死球を与え3失点だった。

140キロ後半を記録する球、そして変化球などもプロでやれる球だと思う。

丸山投手も登板

皆川投手が降板すると、センターで出場していた丸山和郁投手がマウンドに上った。プロが注目しU18代表候補にも入っている左腕投手で、140キロを超す速球を投げる。この日は急な登板だったが、変化球などで追い込むと、高めだがバットが出てしまうようなキレの良いストレートで三振を奪い締めた。

丸山選手は投手としても高い評価を受けるが、1番センターとして初戦に4盗塁を記録、この日も2盗塁を記録し、打撃と50m5.9秒の足でもプロが注目している。抜群の身体能力で、前橋育英を引っ張り支えていく。

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スコアボードに「149キロ」が表示されたのは二回。どよめく観客にも、大台を目指す皆川は「あと1キロ出ないなんて、なんだかなぁ」と言うから大物だ。今大会最速の149キロ、常時145キロ前後の直球を中心に力で明徳打線をねじ伏せた。

二回には、今大会最速で自己最速に並ぶ149キロを計測。「甲子園で150キロを出したい」と鼻息が荒い。入学時は130キロ台到達がやっとだった。昨冬から砂の入った3キロのボールを握って肘の高さまで上下させる練習に取り組み、才能が開花。直球は常時140キロ中盤をマークするほどになった。

巨人・菅野も取り入れるトレーニングで球速をアップさせた。表面はゴムで砂が入った重さ3キロの「サンドボール」を握って落とす地道な動作を繰り返した。指先を強化したことで「指で押し込めるようになった」と群馬大会前の143キロから6キロも速くなった。ふくらはぎがつるのを防ぐため、軸足のかかとに重心を置いたことでフォームが安定したことも大きかった。エースに成長した皆川は「150にあと1キロ。何かが足りないということ」と貪欲だった。

丸山が2点差に追い上げられた9回2死の場面で中堅から救援。4番・谷合から空振り三振を奪って接戦に終止符を打ち「自分の球を投げれば抑えられると思っていた」と声を弾ませた。

1回戦の山梨学院戦で4盗塁し、この日の明徳義塾戦でも2盗塁を決めて計6盗塁。成功率は100%で、しかも半数が三盗だ。


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