パナソニック・吉川峻平投手が社会人野球から「永久追放」

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社会人野球を統括するJABAは、連盟規定に違反してアメリカの球団と契約を締結させていた吉川峻平投手について、登録資格はく奪と再登録を認めない処分を行い、事実上の永久追放処分とした。

永久追放処分

吉川峻平投手は、1月ごろからダイヤモンドバックスのスカウトと複数回接触していた。またプロ球団との契約締結については、事前に登録抹消届を提出した後に行う必要があったが、それをせずに8月11日にダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んでいた。

これを重く見たJABAは、吉川投手に対し、登録資格はく奪とともに、再登録を認めないという処分を科し、これで吉川投手はJABAが主催する社会人野球やクラブチームでの出場ができなくなった。

JABAでは2013年に沼田拓巳投手(2017年ヤクルト・ドラフト8位)が、クラブチームのエディオン愛工大OB BLITZに所属していたときに、アメリカ球団とマイナー契約を結び、同様に資格はく奪と再登録を認めないという処分をしていた。沼田投手は帰国してから、BCリーグでプレーし、昨年のドラフトでNPB入りをしていた。

吉川投手はパナソニックのチームとはコミュニケーションを取りながら進めており、アメリカに挑戦して結果が出なかった時には、パナソニックが受け皿になる感じだったとみられるが、その可能性はなくなった。そして、吉川投手にはNPBからも通称田澤ルールが適用され、アメリカの球団を退団してから2年間はNPB球団と契約できなくなる。

吉川投手は5日付でパナソニックから退職をした。パナソニックは「厳粛に受け止め、再発防止に努めてまいります」とコメントをし、北口正光野球部長は9カ月間の登録資格停止となった。

実力的には140キロ前半から中盤のストレートはメジャーでやるには力不足と言わざるを得ないが、得意のチェンジアップがどこまで通用するか、ファームでは面白いように三振を奪えるかもしれないが、上でやるためには、かなりのパワーアップが必要だろう。今年のドラフト候補だったものの、4位前後での指名があるかという感じだった。多くの課題と問題を残し、吉川投手はアメリカに挑戦する。せめてメジャーで活躍する姿を見せて欲しいと願う。

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プロ球団との契約締結は締結日以前に登録抹消届を提出する必要があるが、吉川は提出前にダイヤモンドバックスと正式にマイナー契約を結んだ。7月の都市対抗前の1月から球団スカウトと複数回接触していたことも、処分理由となった。
吉川は関大出の本格派右腕で、今年のドラフト会議の上位指名候補に挙がっていた。ジャカルタ・アジア大会日本代表に選出されたが規定抵触で辞退。パナソニックも退社する意向という。

ドラフト会議開催日から翌年都市対抗終了日まで、プロ球団と交渉することができない規定に対し、都市対抗前にダ軍と接触。さらに、プロ球団と契約締結する場合は締結日以前に退部し、登録抹消届を提出することが義務づけられている。
吉川は規定抵触でアジア大会の代表を辞退。契約はマイナー契約で、米球界関係者によると契約金は65万ドル(約7200万円)で交わされたという。

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