福岡ソフトバンクのドラフトの狙い(2018)

福岡ソフトバンクドラフトニュース 2018年ドラフトニュース

2018年の福岡ソフトバンクのドラフト戦略を分析します。9月26日更新

チーム状況

〇タイプ:育成型
〇監督:投手出身、バランス重視、総合力重視
〇決定者:永井智浩編成・育成部長兼スカウト室長
〇補強ポイント:先発投手(左)、リリーフ投手、スラッガー(右)、ポスト内川、ポスト松田
〇近況:小川編成・育成部長兼スカウト室長が交代、昨年は大学生投手を指名し育成路線に変化も

福岡ソフトバンクは潤沢な資金力があり、FA等で他球団の選手を獲得できるチームであり、育成組織を強化して3軍まで多くの有望な選手を抱えている。2017年はパリーグで圧倒的に勝利し、日本一にも輝いた。レギュラー陣の主要な部分は固定されているが、内川選手、松田選手などがベテランとなり、主軸やリリーフを外国人選手に頼っている所もある。

現在のレギュラー選手は生え抜きの選手が多く、高校生で獲得してきた武田投手、千賀投手、中村選手、明石選手、今宮選手や、柳田選手、松田選手、長谷川選手、東浜投手、摂津投手、和田投手などの大学・社会人出身の選手がかみ合って活躍をしてきた。しかし近年はレギュラー陣が固定されたことや、充実した育成施設があることからから高校生の指名が多くなっている。また育成組織では球速がある体の大きな投手が揃う一方で、同じスタイルの投手が多く、状況に応じたバラエティ性に欠けると指摘もされていた。

ポジション

捕手:甲斐(ほぼ固定)、市川、高谷
一塁手:内川(レギュラーも故障多くベテラン)、中村、明石、福田
二塁手:牧原(後半レギュラー奪取)、本多(前半戦スタメン)、川瀬、川島
三塁手:松田(固定)
遊撃手:今宮(ほぼ固定)、高田、西田
外野手:柳田(固定)、上林(固定)、中村晃(固定)、グラシアル、長谷川、塚田
DH:デスパイネ

先発投手:東浜、千賀、武田、バンデンハーク(ここまで固定)、石川、ミランダ、大竹、和田、中田、松本裕、寺原、摂津
リリーフ投手:森、加治屋、五十嵐、嘉弥真、モイネロ、二保、(故障)岩嵜、サファテ

今年は現時点でリーグ2位、終盤に追い上げを見せたものの、前半戦は思うように勝ちきれない試合が多かった。リリーフのサファテ投手が故障で離脱し、東浜投手も昨年の16勝から現在は5勝を大きく成績を落とし、期待の武田投手は現時点で3勝と結果を出せなかった。それでも先発投手は12勝の千賀投手、10勝のバンデンハーク投手がおり、石川投手も13勝を挙げている。リリーフでは森投手がリリーフとして34セーブを挙げた。

田中正義投手、古谷投手、笠谷投手など、若い投手がチームに勢いをもたらすという事は少なかったが、終盤にルーキーの大竹投手が先発のローテーションに入ってきた。欲しかった左の先発が出てきたことはありがたい。和田投手、摂津投手、五十嵐投手などがベテランとなり、千賀投手、石川投手に続く若い投手の台頭が必要だろう。

主軸は柳田、内川、デスパイネ、中村、松田が主、ただし内川選手は今年も故障で離脱が多い。上林選手が20本以上の本塁打を放ち、主軸候補として育ってきている。ファームでは期待の真砂選手が今年も8本止まりで1軍出場の機会も減った。目立つ長距離砲がおらず、昨年は清宮選手、安田選手の指名をしたが獲得できなかった。

1番は上林選手が序盤任され、終盤は牧原選手が務めた。昨年に比べればかなり固定されてきた。2番の今宮選手は打撃の課題が今年もあり少し入れ替わりも見せたが、まずまずの成績だろう。リードオフマンタイプは少し落ち着きを見せている。

守備では捕手、ショート、センターの軸はしっかりとしているが、常勝を目指すならば、捕手と遊撃手では打てるタイプの選手を獲得し、チャレンジさせたい。また外野も柳田、中村、上林がいるが、ここに加わってくる4人目がほしい。サード、ファーストはレギュラーがベテランで、後任候補を用意しておく必要がある。

ドラフト候補は

春先は、1番バッターとして長い間プレーできそうな大阪桐蔭・藤原恭大選手を本命としていたが、1,2番が落ち着いてきたこともあり、ショートで主軸も打てる可能性がある大阪桐蔭・根尾昂選手の方が有力になってきたか。また、ポスト松田のサードを任せられ、主軸も打てて、王会長の後輩の打てる早稲田実・野村大樹選手は、いろいろな点で獲得の可能性が高そうだ。

また、主軸を任せられそうな花咲徳栄・野村佑希選手、ショートの守備で今宮選手にも劣らず、1,2番を任せられそうな報徳学園・小園海斗選手もほしい選手だろう。また亜細亜大の頓宮裕真選手は長打力抜群の捕手で守備も定評がある。甲斐選手とは違うタイプの捕手として、またはファースト、DHの候補として獲得したいところ。外野手では辰己涼介選手ならば4人目として上林、中村にチャレンジできる選手になる。それ以外ならば中途半端な選手は取ら無い方が良いかも。

他にも大学生では法政大の中山翔太選手、向山基生選手、東洋大の中川圭太選手、立正大の伊藤裕季也選手など、高校生でも浦和学院の蛭間拓哉選手、横浜の万波中正選手、明秀日立の増田陸選手、関東第一の石橋康太選手、健大高崎の山下航汰選手などを獲得できれば、非常に楽しみになる。

投手では先発左腕がほしい所だが今年は候補は少なく、獲得するならばエースになれる右の本格派タイプで、東洋大の梅津晃大投手、上茶谷大河投手、甲斐野央投手は欲しい。しかし、千賀投手、石川投手に、田中正義投手も待つのであれば、似たようなタイプの右腕になるため、それならば高校生野手を優先しても良い。金足農の吉田輝星投手は即戦力として、またややタイプの違う右の先発としても期待できるし、リリーフとしても期待できる。

リリーフは負担が大きく、森投手も来年が心配になる。甲斐野投手は加治屋投手をストレートも変化球も1周り上回る選手で、サファテ投手の代わりにもなる投手だが、日体大・東妻勇輔投手やHonda・齋藤友貴哉投手、三菱重工広島・杉山一樹投手などが挙げられる。

課題の左腕投手では、即戦力ならば日本生命・高橋拓巳投手か、大竹投手の後輩で早稲田大の小島和哉投手を獲得したいが、高校生で地元の筑陽学園・大畑功士郎投手、創成館の川原陸投手や大阪桐蔭の横川凱投手などを育てたい。

地元九州では聖心ウルスラの戸郷翔征投手や延岡学園の小幡竜平選手は他球団の渡したくない逸材だろう。他にも折尾愛真の松井義弥選手、九共大の島内颯太郎投手や九産大・岩城駿也も良い。岩城選手は爆発力があり、チームの盛り上げ役になれる性格があり、サードの守備が良くなればポスト松田候補になれる。

ドラフト1位で根尾選手を、2位で野村大樹選手を獲得できれば、ともに意識も高く最高のコンビとなりそうだが、高校生内野手2人というのは思い切り過ぎかもしれない。また、2位のソフトバンクのところまで野村選手が残っている可能性は少なく、1位・野村選手と思いきってみるか、または1位で梅津晃大投手、上茶谷大河投手、甲斐野央投手を指名し、2位~4位で野村佑希選手や頓宮裕真選手、増田陸選手や中山翔太選手、蛭間拓哉選手の獲得を狙っていくという作戦もある。

1位、2位指名予想

 1位2位
パターン1根尾昂野村大樹
パターン2野村大樹小島和哉
パターン3梅津晃大頓宮裕真

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