関東第一・オコエ瑠偉選手に12球団スカウト騒然

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 関東第一のオコエ瑠偉選手が甲子園初戦で4打数3安打、ファースト強襲ヒットで2塁を陥れ、1イニングに2本の3ベースヒットなど、驚異の活躍を見せた。12球団のスカウトやメジャーリーグのスカウトから絶賛の声が挙がった。

驚異の足

 初回、一塁線に痛烈な打球をファーストが弾くと、オコエ選手は一塁を駆け抜けることなくセカンドに向かう。打球も速かったし、守備のカバーもちゃんとしており本来ならセカンドに行けるタイミングではないのだが、セカンドでセーフとなった。

 また3回には右中間のフェンス際まで打球を飛ばすと、一気に加速し3ベースヒット。三塁到達は10秒85と驚きのタイムだった。そして同じ3回に打者一巡して回った第3打席でも右中間に今度は余裕の3ベースヒット、3点タイムリーヒットで相手との点差を広げる打席となった。

 守備でもサードへの送球が大きく頭を超えて3塁側ベンチに到達するなど、甲子園で肩をアピールしたいといっていたオコエ選手、プレーとしてはエラーだがプロのスカウトには大きなアピールとなった。

 なによりもスタンドの声援がその活躍を物語っていた。オコエ選手が打席に入ると球場全体から歓声が上がる。何をするかわからない、どんなプレーを見せてくれるのか。もうすでにスターとなった快足選手は、ドラフト会議でも注目の選手となるだろう。

 

スカウトの声

 オコエ選手の素晴らしいプレーは、視察した国内12球団にメジャーのスカウトの声を聞けば、どんなプレーだったのかがわかる。

○福岡ソフトバンク・宮田スカウト:「打球の速さがすごい。一塁を回ってからの加速も速い。肩も強い。この夏で一番評価が上がった選手の一人」

○東京ヤクルト・小川シニアディレクター:「本能を思い切り出す野獣のようだ」

○東京ヤクルト・鳥原チーフスカウト:「守りと足、肩はプロの1軍レベル。もちろん上位候補」

○巨人・堤GM:「プレーに対するアグレッシブさがある。野球選手として必要なものを備えている。」

○中日・中田スカウト部長:「大舞台でも抜群のスピード、瞬発力を見せた。プロの中でもトップクラスの速さ。甘い球を確実にとらえる能力もある。日ハムの陽の高校時代も身体能力がすごかったが、彼に似て育てがいのある選手。今年のドラフト候補の中で外野手としては素材はNO1。3位までに確実に消える」

○千葉ロッテ・松本統括:「攻走守の三拍子がいいのはわかっていた。春よりも落ち着いて、自信をつけてプレーしていた。お客さんをこれだけ沸かせるスター性もあるのは新庄みたい。球団によっては1位指名もあるのでは。2ゴロを打ったときの1塁到達は3.98秒、プロでも右打者で4秒を切る選手はそういない。足はプロレベル」

○千葉ロッテ・諸積スカウト:「ストライドが長い。ヒョウみたい」

○横浜DeNA・吉田スカウト部長:「春は引っ張り気味だったけど、広角に打てるようになった。打撃のタイミングの取り方がよくなっている。体も強くなったし短期間で成長している。右打ちで3拍子揃っているのがいい。春までは下位の方でと思っていたが、上位でないと無理だろう」

○北海道日本ハム・今成スカウト:「走る姿は獲物を追うチーターやヒョウ、猛獣のよう。足はプロでもトップクラス。新庄のようなタイプ。右方向に打つことを覚えてバットが内側から出るようになった。バッティングがよくなった」

○東北楽天・立花社長:「一塁強襲の二塁打なんて見たことがない。大舞台であれだけ打てるのは持っている証拠。ストライドの大きい走りは猛獣みたい。上位で消えるでしょう」

○東北楽天・長島スカウト部長:「全身がバネのよう。上位で消えるだろうね」

○阪神・平塚スカウト:「まるで飛んでいるよう。甲子園で栄えるとおもっていたらやはり栄えたね。どの球団でもほしいでしょう」

○広島・苑田スカウト部長:「配球によって一球一球守備位置を変えている」

○福岡ソフトバンク・小川編成育成部長:「強肩、俊足は1ランク上。まねできない」

○オリックス・加藤編成部長:「間違いなく1位で消える」

○ブレーブス・大屋国際スカウト:「中南米の選手に交じってもハイスペックで目立つ。スケールが違う。NPBでもベストナインに選ばれる。向こうにいたら獲りあいになるよ。日本でも1位でいかないとダメでしょう。」

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真夏の甲子園が、サバンナと化した。オコエは本能をむき出しにして、黒土を駆け回った。初回先頭。痛烈な打球が一塁手を強襲すると、目を見開き、走路を膨らませた。「はじいた瞬間、いけると思った」。白球がファウルゾーンに転がると、迷わず一塁を蹴り、グングン加速して二塁に滑り込んだ。50メートル5秒96の快足で内野安打を二塁打に。観衆4万3000人の拍手と歓声は、いきなり最高潮に達した。

 味方まで獲物のように追いかけた。3回先頭で右中間三塁打を放つと、打者一巡。5点リードのなお2死満塁で再び、右中間を破った。「前が詰まっていたので、(一塁走者の)阿部を確認しながら行った」。言葉とは裏腹に、リードをとった一塁走者が三塁に到達する前に、二塁を蹴った。

先頭で右中間を破ると、二塁ベースの内側を蹴って鋭角に回ると、直線的に加速度を増して、最後は跳ぶように滑り込んで三塁打。東東京大会全6戦が人工芝の神宮球場だっただけに「この夏初めての土のグラウンドで歩幅が合わずに遠めからのスライディングになった」と苦笑いしながらも、三塁到達は10・88秒。さらに打者一巡した2死満塁から再び右中間を破り、今度はスタンディング三塁打だ。

 「オーバーランを大きくすることを意識している」と言うが注目すべきはその到達タイムだ。プロ野球では二塁打での二塁到達は8・29、三塁打での三塁到達は12・29を切れば俊足と評され、実際、西武・金子侑、日本ハム・西川らの二塁到達は7・86秒。三塁到達は西武・秋山の11・03秒、中日・大島の11・11秒がトップクラスでオコエは現時点で既にプロ球界を代表するスピードスターを上回っている。

日本ハムの山田アマスカウト顧問は「こういうところでアピールできる。スター性がある」と称賛。強肩でけん制を連発した中日・谷繁監督の高校時代になぞらえ「アピールしようという気迫がすごい。久しぶりにそういう選手を見た」と舌を巻いた。

 広島の苑田スカウト統括部長は「1球1球、守備位置も動いている。いい選手は常に先を狙っているが、それができている」と、うなった。続けて「春からここまで野球がうまくなる選手は珍しい」と、べた褒めだった。

DeNA・吉田編成スカウト部長「打撃のタイミングの取り方がよくなっている。春までは(ドラフト)下位の方でと思っていたが、上位(指名)でないと(獲得は)無理だろう」

ロッテ・松本スカウト統括「攻走守の三拍子がいいのはわかっていた。春よりも落ち着いて、自信をつけてプレーしていた」

楽天・長島スカウト部長「全身がバネのよう。上位で消えるだろうね」

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