秀岳館・鍛治舎監督が退任

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2014年4月に秀岳館の監督に就任し、4年間で4度の甲子園出場を果たし、3大会連続ベスト4入りに導いた鍛治舎巧監督が退任を発表した。短期間で甲子園でも優勝を狙えるチームを作り、高校野球に一石を投じた。

甲子園ベスト4を3度

鍛治舎監督は県岐阜商で甲子園に出場した後、早稲田大では5季連続打率3割以上を記録し、松下電器の2年目(1975年)に阪神からドラフト2位で指名されたが入団をしなかった。

その後、松下電器で4年間監督をした後、パナソニックの専務なども務めながら、少年野球・オール枚方の監督として2013年に5冠を達成、13度の日本一という強豪チームを作った。

2014年に秀岳館の監督に就任すると、オール枚方出身の選手も入学し2016年センバツベスト4・夏の甲子園ベスト4、そして今年のセンバツもベスト4に進出する強豪チームを作り上げた。九鬼隆平選手、松尾大河選手が昨年のドラフトでプロ野球選手となり、今年も木本凌雅選手、廣部就平選手がオール枚方出身の選手としてチームの主軸を打つ。

野球選手の越境入学は批判されることが多く、大阪のオール枚方出身選手を熊本の秀岳館に集めたことは批判を受けた事もあったが、横浜高校の渡辺元監督は「県外から熊本に行って大変だっただろうが、あれだけのチームをつくり一石を投じたと思う」と話し、明徳・馬淵監督も「あの短期間であれだけできるのは凄い手腕」と話し、大阪桐蔭の西谷監督も「短期間でチーム力を引き上げた指導力は凄い」と話した。

秀岳館の監督に就任したのは、秀岳館が2001年に甲子園初出場をした時にNHKで試合の解説をしていたことがきっかけだったという。もし秀岳館でなく、大阪の高校の監督に就任していたら批判は無かっただろうか。

鍛治舎監督は、食事面やトレーニング面で選手の体力強化を図り、打撃練習では飛距離を伸ばすため、ロングティーで距離に応じてポイントを競わせたり、守備練習ではタイムを計測して併殺の完成度を高めたりと、様々な指導法を行った。3大会連続ベスト4という優勝を狙えるチームを3、4年で作り上げ、そして預かった選手たちを、プロ野球選手や大学野球でプレーする選手へと育て上げた事は、特に選手にとっては感謝だろう。

高校野球に間違いなく風を起こした4年間だった。

▼横浜渡辺元智前監督 解説者をされていた時から親しくさせていただいた。県外から行って大変だっただろうが、あれだけのチームをつくり一石を投じた。

 ▼明徳義塾馬淵史郎監督 あの短期間で、あれだけできるのは凄い手腕。できたらお手合わせしたかったけれど(これまでは)機会がなかった。

 ▼大阪桐蔭西谷浩一監督 びっくりというか、残念です。その分、この大会に意気込んでおられると思います。短期間でチーム力を引き上げた指導力は凄い。

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