145キロ左腕、金津高の藤田貴志投手が10奪三振1失点完投、広島が視察

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夏の高校野球福井大会では、金津高で145キロの速球を投げる左腕として注目されている藤田貴志投手が登板し、9回5安打10奪三振1失点の投球を見せた。広島のスカウトが視察をしている。

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145キロ左腕

藤田貴志投手は171cmの小柄な左腕投手だが、昨年秋に強豪の科学技術戦で8回20奪三振を記録して注目されると、今年夏までに145キロを記録し、福井県の注目投手となっている。

この日の鯖江戦で先発をした藤田投手は、最速141キロの速球と100キロ台のカーブを織り交ぜて緩急をつけた投球で、9回5安打10奪三振1失点と安定した投球を見せた。

「コントロール重視でキレを意識しました。初戦の緊張はありましたが、焦りはなかったです」と話した。

この日は広島のスカウトが視察をしたが、2019年のドラフト6位で、同じ福井のドクターK左腕、丹生の玉村昇悟投手を指名し、その玉村投手が2年目の今年に1軍の先発として活躍を見せている。藤田投手にも玉村投手と同じような成長が期待される。

「夏の大会は省エネでいこうと思っています」と緩急をつけてコントロールを重視する投球だったが、9回には2者連続三振を奪って2ケタ奪三振に乗せるなど、まだ余力を十分残している感じで、「僕は私立を県内の選手のチームだけで倒したい」と金津高に進学した思いを、最後の夏にぶつける。

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昨秋福井大会2回戦の科学技術戦で8回20三振を奪った“越前のドクターK”は「夏の大会は省エネでいこうと思っています」と打たせて取る投球に徹した。四球はゼロ。9回にはギアを上げ、2者連続三振で締める余裕も見せた。

広島のスカウトが視察する前で100キロ台のカーブを駆使し、最速141キロの直球と約40キロ差の緩急を操ってタイミングを外した。

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