作新学院の147キロ右腕・小川哲平投手がリズムに乗り切ることができずに5回4失点でマウンドを降り、初戦で姿を消した。
ブルペンでは好投予感も
小川哲平投手はこの日の神村学園戦で、ブルペンでの投球ではバランスが良く、手応えを感じて甲子園のマウンドに上った。しかし、試合が始まると体が開いて球が抜けた。岩出捕手も「ボール自体は悪くなかったんですが、流れがあまりよくなくて。抜け球がいつもよりも多かった。左打者が多く、インコースに投げようとすると真ん中に入って打たれる。自分が抑えないとという気持ちで力んだのかなと思います」と話した。
初回、先頭打者を味方エラーで出塁し、内野安打や四球などでピンチを作ったもののなんとか無失点で切り抜けた。しかし、2回には先頭打者に死球を与えると、犠打と野選でピンチが広がり、タイムリー2ベースヒットで先制点を与える。
3回にはプロ注目の正林輝大選手に大会第2号ホームランを浴びた。「コース低めに落とせたらいいと思ったんですが、少し腕の振りが緩んでしまって。甘く入ってしまった」と初球を運ばれた。そして5回には2安打と死球などで2失点し5回4安打3奪三振6四死球で4失点、「チームに流れを持ってこられるピッチングをしないといけない」と反省の投球となった。
視察した埼玉西武の潮崎スカウトディレクターは「エンジンが大きいのが魅力」と、小川投手を変わらずに評価した。小川投手はストレートよりもカットボールなどの変化球を精度良く投げる投手で、この日はその精度が良くなかった。こういう時にストレートで押すような球威が出てくれば、悪い時でも抑えられる投手になっていくと思う。
「このままでは普通のピッチャーで終わってしまう。夏、見といてください」と話した小川投手、夏に向けて注目度は更に高まるかもしれない。
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