日本通運が上武大とオープン戦を戦い、大学卒2年目となる148キロ左腕・板川佳矢投手が5回4奪三振無失点の好投、昨年もドラフト候補として注目された川船龍星投手も1回1奪三振1失点で復調気配を見せた。
上武大に大勝
社会人の強豪、日本通運が上武大に27−5という大差で勝利した。
先発した板川佳矢投手は5回を投げて4安打4奪三振2四球で無失点に抑えた。元々はキレの良い130キロ台のストレートをコントロールよく投げる左腕投手だったが、「社会人に入るまでは、全部完ぺきにと考えて、最初からコースギリギリのストライクを投げなきゃいけないと思ってやってきたけど、去年の終わりごろから、ゾーンで強いボールでストライクをとりに行くというふうに考えるようにして、切羽詰まることが少なくなってきた」と話し、最速148キロの速球の威力でカウントを整え、決め球に鋭い変化球や伸びのあるストレートを持ってくるスタイルへと変わった。
また、この日は盗塁を刺し、送りバントも二塁で刺すなど、ヒットや四球でランナーを出しても得点を与えない投球を見せた。
また、6回からは152キロ右腕の川船龍星投手が登板し、ホームランを浴びたものの1回1安打1奪三振1失点の投球で、復調の気配を見せた。川船投手は大学4年目の秋に活躍し、社会人1年目も力強いストレートと変化球でドラフト候補として注目されたが、指名解禁となった昨年はアピールする投球がなかなかできていなかった。
この日は9番捕手で出場した城西大出身のルーキー・山本空捕手が満塁ホームランを放ち、社会人屈指の捕手で今年10年戦士となる木南了捕手の後継者として名乗りを挙げた。
23安打27得点で大勝した日本通運、3月9日に開幕する東京スポニチ大会に向けて強力に仕上げている。ニュー板川投手、復活の川船投手など進化したチームを見ることができそうだ。
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