亜細亜大は苦しいシーズン、藤岡裕大選手は2本塁打11打点記録

　東都大学リーグ、昨年春までリーグ6連覇をしていた亜細亜大は、今季は先発投手に苦しみ、この日も中央大に敗れ、4位または5位となった。

ドラフト注目野手揃うも

　亜細亜大は北村祥治選手や藤岡裕大選手など、現在の4年生が入学してから昨年春まで5季全てで優勝をしていた。勝ち方を知っている野手がいる事で今季も勝利が期待されていたが、山崎康晃投手の抜けた後、次期エースと期待されていた花城直投手が黄色靱帯骨化症を発症してしまい、またその次のエースとして期待されていた186cmから147km/hを投げる嘉陽宗一郎投手が不調となり、初戦を任せられる投手がおらず、勝ち点を落とした。

　この日は病気から徐々に復活をしている花城直投手が先発したが、3回3安打3四死球で3失点、その後登板した投手も失点を重ねて10点を失い中央大に敗れた。

　今年のドラフト候補として注目された北村祥治選手は今季は打率.302でリーグ15位も、5本の2ベースヒットなどで7打点を挙げた。また藤岡裕大選手は打率.333、2本塁打で11打点を挙げるなど活躍を見せた。チームの勝利にはつながらなかったものの、ドラフト候補としては合格点と言える活躍を見せたのではないかと思われる。プロ志望をすれば指名される可能性がある。

投手を

　ここ数年は東浜巨投手、九里亜蓮投手、山崎康晃投手と1戦目の先発に困らなかった生田監督も、今季については「第1戦で投げられる投手がいないので落ち着かなかった」と話す。

　この日は花城投手を先発させて秋に向けての期待を示した。また5番手で登板した嘉陽投手が2回をノーヒット4奪三振に抑えて希望を持たせた。正随優弥選手が1年生ながら4番を打ち、定着してゆきそうだ。あとは山城大智投手や照屋光投手など、能力の高い選手が出てくれば、またトップを狙えるだろう。

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