岡山商大・近藤弘樹投手が152キロを記録し完投勝利、日米14球団視察し阪神は12人態勢

近藤弘樹, 岡山商大

岡山商大の近藤弘樹投手が大学野球選手権で2失点完投勝利デビューをした。この日は国内12球団にメジャースカウトも視察に訪れ、ドラフト1位の声も続々と挙がった。

重い速球とフォーク

近藤弘樹投手はこの日は「緊張した。あまり調子は良くなかった」と話し、全国大会デビューのプレッシャーを感じていた。それでも140キロ後半の速球はストライクゾーンへと投げられ、得意のフォークボールで空振りを奪った。球場表示では150キロ、スカウトのスピードガンでは152キロを記録する、力のあるストレートを投げ込んだ。

近大・田中監督が「もっと直球で押し込んでくるかと思った」と話した。調子が良ければもっとストレートで押し込んだかもしれないが、調子が良くなくてもツーシームやカーブ、スライダー、チェンジアップも織り交ぜる完成度の高いピッチングを見せた。8安打を許し146球を投げたものの、9回最後の打者にも149キロの速球で見逃し三振を奪い、全国デビューを完投勝利で飾った。

プロのスカウト絶賛

全国大会でのピッチングに注目していたプロのスカウトは、この日は国内12球団にメジャー2球団の14球団が集結した。阪神は佐野統括スカウト以下12人で視察を行った。

巨人の岡崎スカウト部長:「最終回でも149キロ。スピードもスタミナもあって、クロスのボールもあって豊富な変化球でカウントが取れる。ピンチの時に力を感じる。まだまだ奥がありそう。大学生投手の中では上位に入る」

埼玉西武・鈴木球団本部長:「12人に入ってくる可能性はある」

福岡ソフトバンク・小川編成・育成部長兼スカウト室長:「高校から努力を続けて150キロを投げられるのは魅力」

東北楽天・長島スカウト部長:「大きな体だけど器用さがよく見えた。馬力型で投げるスタミナがあり、悪いなりに投げる能力もある。大学生投手の中で高いレベル。2年目でローテ入りしている広島・岡田のようになる可能性がある」

東京ヤクルト・小川SD:「前回見たときは真っすぐで押していたが、今日は変化球でカウントを取って勝負に行くパターンが多かった。違う面が見られるのは大事」

中日・中田スカウト部長:「将来の期待を抱かせる。下半身が使えたらまだまだ速くなる。上位候補になる素材。」

阪神・山本スカウト:「体が大きいし、真っすぐに力があるから魅力がある」

 

球速が出るがストライクを取るのにそれほど苦労をしない感じ。力投型で上半身の力を感じさせるフォームだが、下半身もさらに使えるようになりそうだが、即1軍というよりは少し手直しをしたくなる所もある。

個人的な評価では、昨年のドラフト2位クラスの投手たちに匹敵すると思う。今年のドラフトでは昨年のようにドラフト1位クラスの選手が多くないことから、最終的には1位に持ってくる球団もあるかもしれない。

大学野球選手権の見どころ 

2017年度-大学生投手-右投のドラフト候補リスト

力強いストレートが右腕の持ち味だが、この日は不調から変化球の割合を増やした投球にシフトチェンジ。楽天のスピードガンで自己最速に並ぶ152キロを記録する剛球と、100キロを下回るチェンジアップとの緩急で相手を翻弄した。

プロの評価は上々だった。阪神は佐野アマ統括スカウトら12人で視察。担当の山本スカウトは「体が大きいし、真っすぐに力があるから魅力がある」と話した。ソフトバンクの小川編成・育成部長兼スカウト室長も「高校から努力を続けて150キロを投げられるのは魅力」。強豪ではない公立・安佐北(広島)から、地道に成長してきた過程も評価した。

それが、視察に訪れたプロ全12球団のスカウトら関係者101人の評価を高めた。巨人・岡崎スカウト部長は「最終回でも149キロ。スピードもスタミナもあって、豊富な変化球でカウントが取れる」。楽天・長島スカウト部長は「(1メートル86、90キロの)大きな体だけど、器用さがよく見えた。2年目でローテ入りしている広島・岡田のようになる可能性がある」と印象を語った。

「関東や関西の大学には負けたくない」。地方リーグ出身の意地も白球に込めた。ネット裏には12球団が集結。阪神は佐野仙好統括スカウトら12人態勢で見守った。担当の山本宣史スカウトは「まっすぐに力があるし、楽しみな素材」とうなずく。


PAGE TOP