東洋大のドラフト1位トリオの梅津晃大投手が先発し、5回3安打2奪三振無失点の好投を見せた。最速は150キロを記録した。
ドラフト1位
梅津晃大投手は春のリーグ戦で1試合に登板した後、練習中に打球を足に受けて、その後はリーグ戦、大学野球選手権で登板はなかった。梅津投手は3年までもリーグ戦で0勝と実績も少ないが、187cm92kgの体から153キロを投げる素質を評価され、多くの球団がドラフト1位候補として梅津投手の名前を挙げていた。
秋季リーグ2戦目となったこの日、梅津投手が復活のマウンドに立つと、ストレートは常時145キロ以上を記録し、そのストレートを中心にファウルを打たせて追い込む投球を見せた。ここぞという場面で150キロのストレートを投げ込み、空振りも奪った。まさに格が違う投球を見せた。
5回3安打2奪三振で無失点、梅津投手は5回で降板する。予定通りの降板だったとみられるが、試合後に「今日は50点以下。次はもっと長いイニングを投げたい」と話し、厳しい自己評価を下した。
8月26日のオープン戦で復帰登板をするなど2試合で登板し、この日を迎えた。春のケガの影響がかなり長引いた。まだ本調子ではないようだが、それでもはっきりとドラフト1位で消えるといえる投球を見せた。
9球団スカウト
この日は梅津投手の登板に、9球団のスカウトが視察に訪れた。巨人の吉武スカウトは「オープン戦2試合に比べて腕も触れてまとまっていた。ケガをする前と同じくらいになってきた。」と、徐々に良くなっているという評価をした。
広島の苑田スカウト部長は「しなりがあり、フォームがなめらか。160キロ台もすぐに出る。大化けするだろうね」と絶賛すると、東京ヤクルトの橿渕スカウトグループデスクも「球速が速い。アベレージ45~46キロを投げる投手はなかなかいない。リーグ3連覇を達成した経験値の高さもある」と常時145キロ前後を投げる力を評価した。
この日、9回1イニングを投げた甲斐野央投手も、いつも通り変化球中心の投球で球速は152キロ前後を出し続けた。上茶谷大河投手も含めて、東洋大トリオはドラフト1位は間違いない状況となった。
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