早稲田大の練習に、アスリート選抜入試で合格した健大高崎の小澤周平選手、浦和学院の吉田瑞樹捕手、仙台育英の伊藤樹投手が合流した。小澤選手は一昨年の蛭間拓哉選手の逆転2ランホームランを見て、早稲田大進学を誓ったという。
蛭間選手のホームランを見て
健大高崎の小澤周平選手は、2020年の秋の東京六大学の早慶戦をインターネット中継で見ていたが、早稲田大の蛭間拓哉選手が9回に逆転2ランホームランを放ち、泣きながらダイヤモンドを1周する姿を見て、早稲田大進学を誓ったという。「蛭間さんに感動して、このユニホームを着て、人を感動させるようなプレーをしたいと思ったので志望しました。自分もそうなれたらいいなという目標を持てましたし、ここでプレーをしたいと思えた瞬間でした」と話す。
その小澤選手がこの日、練習に合流するとシートノックやフリー打撃に参加し、打撃練習では高校時代は寝かせていたヘッドを、立てて振り下ろすスイングで鋭い打球を連発していた。その理由について、「金属バットの高校では本塁打数にこだわったけど、大学ではヒットを多く打って首位打者を獲れるような選手になりたい」と、高校通算52本塁打のホームランではなく、打率を残せる選手を目指すと話した。
浦和学院の吉田瑞樹捕手は、浦和学院に入学した時から「甲子園出場と早大進学」を目標としていた。「早大のユニホームがかっこいいなという印象だったのと、神宮で応援している雰囲気も魅力的だった」と話す。早稲田大に進学には学力も必要で、吉田選手は浦和学院でも優秀な成績を残していたことが知られている。
その夢を2つとも叶えることができたが、浦和学院OBの蛭間選手からは、「一緒に頑張ろう」と励まされ、目標を「早稲田大で全国制覇すること」に変えた。
仙台育英の伊藤樹投手は最速149キロの速球を投げ、昨年のドラフト候補の中でもかなり上位に評価されていた。しかし、早稲田大の小宮山監督とあって話してから早稲田大に進学することを目指すようになり、合格した。
小宮山監督からは「練習していく中でケガはつきものだけど、極力しないことが投げ続けられる武器になる」という言葉をもらい、「タイトルは、防御率と最多勝にこだわってやっていきたいです」と目標を掲げた。
伊藤投手は150キロエースとして、吉田選手は丁寧な返球をする捕手として投手の信頼を得られそうで、小澤選手は健大高崎を1年から引っ張ってきたリーダーシップと打撃で、早稲田のユニフォームを高いところへ持っていくことができるだろう。


高校通算52本塁打の小沢は、20年11月、東京6大学の早慶戦で早大・蛭間が逆転2ランを放ち、泣きながらダイヤモンドを1周する姿をインターネット中継で見て早大進学を誓った。「蛭間さんに感動して、このユニホームを着て、人を感動させるようなプレーをしたいと思ったので志望しました。自分もそうなれたらいいなという目標を持てましたし、ここでプレーをしたいと思えた瞬間でした」と振り返った。
コメント