U18・根尾選手がサイクルヒット、日米23球団スカウト前で活躍

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U18アジア選手権が開幕し、侍ジャパンは香港と対戦して26-0で5回コールドで勝利した。根尾昂選手がサイクル安打を達成した。

23球団視察

この日は国内11球団の他、メジャー球団など合わせて23球団のスカウトが、高校世代の逸材のチェックに宮崎に集まった。

その中でこの日の香港戦では、根尾昂選手が主役となった。侍ジャパンは1回にまさかの三者凡退に終わり、いやな雰囲気になりかけたが、2回に登場した根尾選手が三塁線を抜ける先制の3ベースヒットを打ち、チームに火をつけた。そしてこの回に回ってきた第2打席では力強いスイングでライトスタンドに高校通算31号となるホームランを放った。

第3打席でもセンター前にタイムリーヒットを打つと、3回に回ってきた第4打席ではレフト前にヒットを打ち、相手の動きを見て2塁まで走り抜けた。これでサイクル安打を達成すると、5打席目もタイム里2ベースヒットを打った。5打数5安打5打点、5番の働きを見せた。第4打席以外はすべて初球を打った。

木製バットで臨む公式戦、大阪桐蔭では普段から木製バットで練習をしており、根尾選手は大学代表との試合でも3ベースヒットなど2本のヒットを打った。しかし、宮崎選抜との試合ではノーヒットに終わっている。この日は遅い球の投手が相手だったが、他の選手がバットを振り回す中で、逆方向に伸びる打球を打ち、ホームランの打球は振るスイングでしっかりとバットで運んでいた。「自分のスイングができた」と話した。

スカウト陣注目

この日は国内11球団が視察、巨人は鹿取GMが視察に訪れ、「緩いボールを自分のポイントで打てているのはすごい。木のバットでも問題なく芯でとらえている。肩も良いし足も速い。資質の高さが見えた」と絶賛をした。

他にも千葉ロッテの永野チーフスカウトは「素晴らしいです。ずっと左方向に打っていたのが、本塁打の打席では軸回転で打っていた。1イニング3本でサイクル王手は漫画の世界」と話すと、東北楽天・長島スカウト部長も「しっかりバットを振れている。いい選手であることには間違いない」と評価した。

また福岡ソフトバンクは岩井スカウト、山崎スカウトが視察し、岩井スカウトは「木のバットだと参考になる。国際試合では技量よりも集中力を見ている」と話し、根尾選手の集中力に注目していた。他にも阪神は佐野アマ統括と畑山チーフの二人で視察するなど、各球団のスカウト幹部クラスの前で、大きな活躍となった。

侍ジャパンU18日本代表メンバー(2018)

ショータイムの始まりは2回だ。無死一塁から相手左腕の初球、真ん中への変化球を逆らわずに振り抜いた。打球は三塁線を痛烈に破る先制の適時三塁打。これには永田裕治監督も舌を巻いた。「みんなが振り回していたので、反対方向を意識したのでしょう。対応力も頭もある。学習能力はさすがですね」。初回、自軍が喫した3者凡退を受け、逆方向への意識をより高めて打席へ向かった。
打者一巡で迎えた2死無走者からの2打席目も初球を仕留め、右翼席中段へ放り込んだ。今大会のジャパン第1号は木製バットで記念すべき自身初の一発だ。打者三巡目となった2死二塁でも初球を中前へ運ぶ適時打。5安打中、実に4本が初球を仕留めたものだ。「打てる球を打っただけ。(サイクル達成の)実感はない」とサラリと言ってのけた。

二回に三塁の横を破る先制三塁打。一回に三者凡退に終わった打線に火をつけると、2打席目は高校通算31号、木製バットで自身初アーチを右翼席中段へ。宮崎のファンを沸かせたが、見せ所はここからだった。
3打席目は二死二塁から中前適時打を放ち、1イニング3安打でサイクルにリーチ。この回13安打19得点の猛攻の中心となり「(サイクル)いけるかな」と狙っていた。
迎えた三回。大阪桐蔭伝統の「一打二進」で決めた。左前への適時打を好走塁で二塁打とし、自身初の快挙を達成。四回にも左越え二塁打で、こちらも初の5安打だ。第4打席以外はすべて初球を仕留める集中力。ネット裏のプロ11球団のスカウト陣をうならせた。

スタンドでは、阪神が佐野アマ統括スカウト、畑山チーフスカウトの2人で視察。巨人、広島など日本の11球団だけではなく、レンジャーズなどメジャーの複数球団もスタンドに駆けつけていた。

根尾の活躍を見守った鹿取GMは「緩いボールを自分のポイントで打てているのはすごい。木のバットでも問題なく、芯で捉えている。肩もいいし、足も速い。資質の高さが見えた」と、こちらも1位候補に挙がっている逸材に賛辞を贈った。

 

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