智弁学園の前川右京選手は、この日の決勝戦で1番レフトで出場し3安打を記録した。優勝にはあと一歩届かなかったが、甲子園準優勝を手にプロの世界へ挑む。
最後は1番で
前川右京選手は今大会これまで、3番レフトで4試合に出場していたが、2回戦の横浜戦だけ1番として出場しており、この日の智弁和歌山との決勝でも1番バッターで出場した。
初回、先頭打者でセンター前ヒットで出塁をすると、5回にはライト前ヒット、7回には2アウト1塁でライト戦へ2ベースヒットを打ち、チャンスを広げた。4打数3安打だったが打点はなく、試合は2−9で敗れて優勝にはあと一歩届かなかった。それでも、「最後まで一生懸命全員が戦えたことを誇りに、前を向いて立っていました」と涙はみせず、甲子園のグラウンドから去った。
試合後に今後について聞かれると、「高卒プロをずっと目標にしていた。そこは変わらずプロ野球の世界に行って活躍できるように頑張りたい。プロ志望届は出します」とプロ志望を表明した。
目標については、「岡本選手のような柔らかい打撃ができるようになりたい」と、智弁学園OBで2014年に巨人にドラフト1位指名をされた岡本和真選手の名前を挙げた。
今大会では2本のホームランを放ち、その長打力をみせた。打撃はまだまだ固まっていない感じだが、振れること、そして飛ばせることは十分評価されており、ドラフト会議では将来性の高いスラッガーを獲得したい球団を中心に3位前後での指名があるかもしれない。
注目の進路について、高校通算37発の左打者は「高卒プロを目標にしてきた。それは変わらない」とプロ志望届の提出を明言。「岡本選手のように柔らかい打撃ができるようになりたい」と巨人の4番である先輩の名前を挙げた。甲子園でつかんだ自信と悔しさを胸に、次はプロの世界で羽ばたく。
日本一には届かなかったが、次の夢がある。「高卒プロが目標。岡本選手(現巨人)のような柔らかい打撃ができるようになりたい」。涙をこらえて前を向いた。
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