夏の大阪大会決勝で敗れた大阪桐蔭、前田悠伍投手だけでなく、進路が注目される選手は多い。
大学進学
松尾汐恩選手の後に正捕手としてマスクをかぶった南川幸輝捕手、エースの前田投手とは小学校6年時にオリックスジュニアでバッテリーを組んでおり、「一緒に大阪桐蔭にいけたらいいね」と話していた。
それから3年後、ともに大阪桐蔭に入学すると、中学で全国屈指の投手となっていた前田投手の球を受けると、「直球の質、制球力、チェンジアップ、すべてが想像以上だった」と衝撃を受けたという。
前田投手は1年時から主戦として投げていたが、捕手は松尾選手という偉大すぎる先輩がおり、南川選手は前田投手とバッテリーを組むことができなかった。それでも西谷監督が「しぶとい良い選手になってくれた」と話し、2年秋の新チームとなってから4番捕手としてバッテリーを組む事ができた。
「前田を頼っていてはいけない」と打撃を磨いた。しかしこの日は前田投手が3失点と好投したものの、「序盤に制球が甘くなるところを捉えられてしまった。自分がもう少し、ジェスチャーをはっきりしてあげれば良かった」とリードを反省する。そして打線は3安打で完封され、「もう少し力に任せて投げてくるイメージだった。変化球を織り交ぜながら投げてこられて対応できなかったです」と相手の福田投手を攻略できず、「前田を助けられずに終わってしまって悔しい」と話した。
再び別々の道を進むことになりそうだ。南川選手は「大学を経てプロを目指すつもりです」と話した。この日、進路を明言しなかった前田投手は、ドラフト会議での上位指名は確実と見られている。将来、再び前田投手の球を受けることができるか、南川選手の大学での成長が期待される。
南投手も大学へ
大阪桐蔭は、エース前田投手だけでなく、186cm右腕で最速145キロの速球を投げる南恒誠投手も注目されたが、「今後は大学を経由して高いレベル、プロを目指したいです」と話した。
この3年間は前田投手が絶対的なエースとして投げており、控え投手という所にいた。しかしこれからは別の場所でエースとなり、4年後に前田投手を超えるような投手となってドラフト会議を迎えたい。
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