プロ注目捕手の箱山遥人選手がこの日、山梨学院との準々決勝で3打数3安打の活躍を見せた。フェンス直撃のタイムリー3ベースヒットも放った。
腰痛で出遅れも
箱山遥人選手は今大会はここまで、その強肩に多くのプロのスカウトからも評価をされていたが、打撃では1回戦の学法石川戦では4打数1安打、2回戦の明豊戦は3打数ノーヒットと当たっていなかった。年明けに腰痛を発症し、2月はほとんど練習ができず、今大会に入っても1,2回戦は痛みがある中でプレーをしていたという。
しかしこの日は、「トレーナーさんに毎日治療してもらって、きょうは体が動いた。家族、友人や先輩方にも声をかけてもらった」と話し、山梨学院を相手に第1打席でヒットを打つと、四球の次の第3打席では2アウト2,3塁のチャンスでホームランまであと少しのレフトフェンス直撃の3ベースヒットを放った。
第4打席のレフト前にヒットを打ち3打数3安打3打点、「ふがいない結果で迷惑をかけた。仲間のためにバットを振りました」と4番の活躍で6-1での勝利に貢献した。
1回戦のスイングを見ても、その力は広陵の只石貫太選手、神村学園の正林輝大選手、豊川のモイセエフニキータ選手と並ぶくらいのスイングを見せており、肩だけでなく打撃でもドラフト会議で指名されると確信できる振りだったと思う。
昨年秋の関東大会で敗れた山梨学院にリベンジし、「特別な相手だったので借りを返したかった」と連覇を狙う王者を下した。残るは頂点のみ。2年生の佐藤龍月投手、石垣元気投手をリードしてトップまで上り詰める。
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