阪神ドラフト1位・下村海翔投手が不調も7回途中2失点、担当スカウト「良かったと思う」

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明治神宮大会では青山学院大が日本文理大と対戦し、阪神がドラフト1位で指名した下村海翔投手が先発した。

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本調子ではないものの

この日の下村海翔投手は、ドラフト会議前のリーグ戦の投球よりも良くなかった。初回から四球を与えるなど自慢の制球力も良くなく、最速は147キロ止まりで、普段は150キロも記録するがこの日は球速もあまり出なかった。3回には1点を許した。

それでもカットボールに加え、フォークボールも投げ、悪いなりにも試合を組み立てた。3回から6回までは無失点に抑え、6回の2アウト1,3塁のピンチではフォークボールでショートフライに打ち取り無失点に切り抜けた。「一番得意なボールは左打者へのインコースのカットボールなんですけど、きょうは思い通りにいかなかったので」と話す。

7回に味方のエラーなどで失点し、2アウト1,2塁となったところで交代した。6回2/3を投げて5安打2失点、「いいリズムを持っていけなかった」と話し、「チームが勝てたことが一番なんですけど、自分の投球には全然満足していない。次に投げるチャンスがあった時は、もっといい投球ができるように」と反省した。

この日は阪神の担当の吉野スカウトが視察したが、「リーグ戦と違って初戦の硬さはあったと思いますけど、しっかり投げられた。テンポ良く投げていましたし、そのへんはリーグ戦と変わらずしっかり投げていた。良かったと思う」と評価した。また東都リーグでは見られない打撃についても、「バッティングも好きなんで。足もあるし。今後は楽しみかなと」と話し、2回には大きな飛球を打ち上げたが、「初めて見ました。打撃練習とかは見て、結構放り込んだりもするんで」と打撃の良さも評価した。

青山学院大は春・秋の東都リーグ優勝、そして全日本大学野球選手権で優勝をし、この明治神宮大会で4冠を目指す。あと2戦を広島ドラフト1位の常広羽也斗投手と共に勝ち抜き、大きな実績を残してプロへと飛び立ちたい。

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