関西大が1月7日に今年初のチーム練習を行い、153キロ左腕でドラフト1位候補の金丸夢斗投手も始動した。この日は福岡ソフトバンク、巨人の2球団があいさつに訪れた。
NO.1左腕
金丸夢斗投手は最速153キロの速球と鋭い変化球を武器に、昨年秋のリーグ戦で6勝0敗、4完投2完封、奪三振率が13.06を記録し、四死球も少ないという完璧系左腕投手で、今年のドラフト1位競合が予想される。
この日の練習初日にはキャッチボールやランニングで汗を流し、「大事な一年。さらに成長した姿を見せられるようにしたい」と話すと、「チームとしては日本一。個人としてはドラフトも控えているので、さらに成長した姿を見せられるようにすること」と目標について語った。
チームは1972年に春秋のリーグ優勝と全国大会の優勝をして以来、大学日本一から遠ざかっており、日本一となれば52年ぶりとなる。金丸投手は「春は新チームとして最初のリーグ戦になるので、春までにチームがどれだけ一丸になって戦えるかが大事になる」と話し、まずは大学野球選手権での優勝に向けてリーグ戦制覇を目指す。
また、ドラフト会議については、関西大から直接ドラフト会議で指名されれば、2005年に岩田稔投手が阪神に希望枠で指名されて以来となる。ただし、「上を見過ぎてしまうと、けがとかにつながって自分の持ち味を出せなくなる。あまり背伸びをせず、今まで通り、基本をしっかりとやることを見直すのが一番大切」と話した。
この日は巨人と福岡ソフトバンクの2球団のスカウトが視察した。好きな球団について聞かれると、「阪神とかオリックスは関西なので」と話した。昨年に阪神がドラフト1位候補にリストアップしたというニュースもあり、大学でアドバイスを受ける山口高志氏も阪急でプレーし、阪急・オリックス・阪神でコーチを務めていた事もある。オリックスも田島投手、宮城投手など左腕投手がおり、一昨年は左腕の曽谷投手を1位指名しているが、山崎福也投手がFAで抜けた事や山本由伸投手が抜けた事もあり、今年は即戦力投手の指名となる可能性がある。
高校、社会人も含めた今年のドラフト候補全体で見ても、投手ではNO.1と評価されそうで、金丸投手争奪のドラフト戦線となりそうだ。
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