広陵・中村奨成選手が今大会3発目、スカウト再視察し大絶賛

広陵高, 中村奨成

広陵の中村奨成選手がこの日、9回にダメ押しとなる3ランホームランを放ち、また巧みなリードで強力打線の秀岳館を1点に抑えて勝利した。プロスカウトはこの日も甲子園入りし、中村選手を再視察した。

今大会3発目

初戦の中京大中京戦で5打数4安打3打点で2本塁打、この日の秀岳館戦でも4打数3安打3打点、9回にはダメ押しとなる3ランホームランを、レフトスタンドに叩き込んだ。この驚異的な打撃成績だが、対戦した相手はすべてプロが注目するドラフト候補投手達で、打撃のレベルの高さに衝撃的な印象を与えている。

初戦の2発は逆方向へのホームランだったが、この日はインコースを一振りで仕留め、「打った瞬間にいったと思った。気持ち良かったです。感触はバッチリでした」と話す会心の当たりだった。

これで広島大会の準決勝から公式戦4試合連続のホームランで高校通算41号となった。この日は2年生の夏以来の盗塁を許したが、セカンドまでは2.06秒の好タイムだった。遠投120mの肩に50m6.0秒の足がある打撃だけではない捕手は、初めて出場した最後の甲子園で大きく飛躍した。

プロスカウト絶賛

プロのスカウトは、49代表が出場した後は一部のスカウトしか甲子園に視察に来ないことが多いが、この日は中村選手の視察に再び大勢のスカウトが集まった。巨人は2人態勢で視察をした。そして、再び見せたプレーに、さらに評価が高まった。

オリックス・柳川スカウト:「大舞台でこれだけ打てるのは、それだけの力があるという事。こんな捕手は本当にいない。モノは間違いない。捕手だけでなく、遊撃手もできる。アマの中ではトップ。12の枠の中に入っているでしょう」

オリックス・中川アマスカウトグループ長:「1年目の中盤には1軍で顔をだせる。」

横浜DeNA・高田GM:「肩が強くて、打撃もいい。捕手にしては足も速い。打てて、守れる捕手は、そういない。打撃はトップの位置が安定していて、バットがしっかりと出る。金属バットでの力任せではなく、いい打ち方をしている。ウチはもともと評価が高い」

横浜DeNA・吉田編成部長:「特A」

東京ヤクルト・小川シニアディレクター:「もともと評価は高かった。うちはまだ決まっていないが、捕手というポジションだし、1位指名されるくらいに評価を上げたと思う」

埼玉西武・鈴木球団本部長:「三拍子そろっていていい選手だね。ただウチのニーズに合うかはどうかな」

巨人・岡崎スカウト部長:「獲るなら1位でないと無理」

巨人・渡辺スカウト:「あの内角打ちは坂本みたいになれる要素。近年の高校生捕手では3拍子揃っているという意味でも屈指の選手。肩は強いし長打力がある。さらに足も速い。今春の地方大会から見てきましたが、甲子園の大舞台であらためて能力の高さを証明した」

中日・中田スカウト部長:「大学、社会人を含めても捕手で一番ではないか」

中日・音スカウト:「ここまで打ったら1位指名しかないでしょう。肩もフットワークもいい。捕手として持っているものは一流。抜群でしょう」

東北楽天・長島スカウト部長:「育てば捕手は10年安泰」

阪神・畑山スカウト統括補佐:「攻守に走もある捕手」

北海道日本ハム・大渕スカウト部長:「勝負を決める一発を打てる華やかさがある」

捕手としては谷繁選手、打撃としては巨人の坂本選手という評価になった。二人ともドラフト1位で指名された高校生野手で、ドラフト1位指名はほぼ間違いなくなった。捕手が欲しい球団はドラフト会議の1回目の指名で中村選手の指名をしてくる所もありそうだ。

2017年度-高校生捕手のドラフト候補リスト
2017年度捕手のドラフト候補リスト

1回戦の中京大中京戦で2本塁打と強肩を披露した中村に対し、プロ野球全球団のスカウトは最高評価をしている。巨人・岡崎スカウト部長らは「とるなら1位でないと無理」と口をそろえる。中日・中田スカウト部長は「大学、社会人を含めても捕手で一番ではないか」、DeNA・吉田編成部長は「特A」、楽天・長島スカウト部長も「育てば捕手は10年安泰」。50メートル6秒0の俊足で、阪神・畑山スカウト統括補佐も「攻守に走もある捕手」と話した。

スカウトの評価はさらなる上昇曲線を描く。オリックス・柳川スカウトは「モノは間違いない。捕手だけでなく、遊撃手もできる。アマの中ではトップ。12の枠(1位指名)の中に入っているでしょう」と熱視線を送った。

プロからの注目度も急上昇中だ。オリックス・中川隆治アマスカウトグループ長は「1年目の中盤には1軍で顔を出せる」と木製バットにも対応できると評価。日本ハム・大渕隆スカウト部長も「勝負を決める一発を打てる華やかさがある」と称えた。全出場校が登場し、視察を終える球団が多いが、巨人は2人態勢を継続する。現時点では大学、社会人の捕手を含めても捕手でドラフト1位候補となるのは中村ぐらいだ。

G戦士を手本にした。打撃は坂本のように右足に体重を残して軸で回り、高いトップからしなやかに内角をさばく。巨人・渡辺スカウトは「あの内角打ちは坂本みたいになれる要素」と球界屈指の好打者になぞらえた。送球は小林の捕球からリリースまでの動作を参考に反復練習。初回1死一塁では、右打者への内角カーブを捕球すると、“剛速球”で二塁へ。2年夏以来の盗塁成功を許したが、不利な体勢から2秒06の送球タイムに「小林みたいな肩」と同スカウトはうなった。「坂本+小林」の技術で大会NO1選手の地位を確立した。


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