広陵・高尾響投手が１４８キロ、７回までノーヒット投球も終盤制球見出して敗退

広陵の高尾響投手が7回までノーヒット投球から一転、制球を乱して逆転負けを喫した。

「勝ちきれる投手に」

高尾響投手はこの日の青森山田戦で、持ち前の伸びのある140キロ中盤のストレートと変化球で7回までノーヒット、9個の三振を奪う投球を見せていた。しかし1回先頭打者に死球を与えたり、3回、4回にも四球を与えてランナーを背負うなどややいつものような制球力が無かった。

そして8回、先頭に2ベースヒットで初安打を許すと、2つの四球と安打で2点を許して同点に追いつかれる。9回にも味方が3点を勝ち越したものの先頭打者への四球から3連打を浴び、3ベースヒットで3点を奪われた。タイブレークまで投げつづけ142球を投げて試合に敗れた。

　「疲れは感じていなかった。8回、9回は甘いコースが増えて打たれた。抑えないといけない、打たせたくない気持ちで力んでしまった」と話す。9回で12奪三振を記録したものの自己ワーストの6四死球に、「3回甲子園に出て、全部あと一歩のところで負けてしまった。自分の弱さ。」と話す。

それでも9回には同点に追いつかれてから自己最速タイの148キロを記録して意地を見せた。夏に向け「勝ちきれる投手になりたい。悔しさを全部出して、日本一を必ず獲りたい」と話し、更に成長して甲子園に戻ってくる事を誓った。