大阪桐蔭・根尾選手&藤原選手がアベック弾、11球団40人超スカウトが異例の視察

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甲子園大会では大阪桐蔭が沖学園に勝利、根尾昂選手、藤原恭大選手がアベック弾を放った。この日は中日が12人で視察、阪神も5人で視察し、11球団40人が甲子園に残って視察をした。

異例の居残り視察

例年のパターンだと、夏の甲子園大会は全チームが登場する7日までは各球団ともほぼ全員のスカウトが集まって視察をする。そしてその後にスカウト会議を行って高校生のドラフト指名候補者を決定した後、大学、社会人のオープン戦やリーグ戦の視察に散らばっていく。甲子園には各球団1人から2人が居残りで視察をする。

今年は56校が出場する事もあり、一通りのチームが登場したのは8日目だったが、9日目となったこの日も、福岡ソフトバンク、東北楽天、千葉ロッテ、阪神、横浜DeNA、巨人、東京ヤクルト、中日など11球団40人のスカウトが居残り視察をした。中日は12人が、阪神は5人が視察をしている。

その目的はこの日登場する大阪桐蔭、根尾昂選手、藤原恭大選手、柿木蓮投手のプレーをもう一度見るためだった。そしてその期待に3人が大きく応えた。根尾選手はこの日、投手としては148キロを記録するも2本のホームランを被弾するなど、状態は良くなかった。しかし打撃では7回、外角高めの球をセンター方向にスイングすると、打球はライナーでバックスクリーンに飛び込んだ。

そして8回、今度は藤原選手が見せる。外角のストレートを逆方向に振りぬくと、詰まりながらも打球はレフトスタンドに到達した。藤原選手は根尾選手のホームランを見て、「すご過ぎる打球だった。僕も打ちたいと思った」とホームランを狙っていたという。試合後にも根尾選手は「藤原に負けていられないと思った」と話すと、藤原選手も「根尾は投手もしているので負けたくない」と話し、ドラフト1位候補が高いレベルで競い合いを見せている。

スカウト絶賛

この日も多くのスカウトが二人のプレーを評価している。横浜DeNAは高田GMが訪れ、吉田スカウト部長とともに視察をした。高田GMは「今さら言うことはない。見ての通りだよ」と話した。吉田スカウト部長は根尾選手について、「投手としても野手としてもセンスの塊のような選手」と評価した。

阪神・畑山チーフスカウト:「2人の潜在能力、大舞台で力を発揮するところを、まざまざと見せつけてくれた」

広島・鞘師スカウト:「藤原は一振りで仕留める技術がすごいし、群を抜いている。右打者が引っ張ったような打球だったし、あんな打球はなかなか打てない」

東北楽天・長島スカウト部長:「根尾君も藤原君も素晴らしい。この2人と小園君は1位じゃないと取れない」

東北楽天・仁村スカウト副部長:「根尾はびっくりだよ。スーパー高校生だよ」

千葉ロッテ・永野チーフスカウト:「根尾は左で打つことを意識できるようになった。藤原はここ一番の集中力がすごい」

東京ヤクルト・伊東編成部長:「根尾は投手としての能力もある。打者としてはボール球は気持ちを抑えて芯でとらえる力がある。

中日・中田スカウトディレクター:「根尾はバックアップに入るとか、野球選手として当たり前のことができるのが抜群にいい」

巨人・渡辺スカウト:「根尾はポテンシャルが高く、センスの塊」

根尾選手、藤原選手についてはU18代表にも選出されることは間違いなさそうで、今後も注目をしていくが、この日の視察でドラフト1位候補であることは各球団とも確認された。

大阪桐蔭高校のドラフト候補選手の動画とみんなの評価

まずは根尾だ。七回無死。初球の外角直球を完璧に捉えた。大きなフォロースルーから放たれた打球は、中堅手が苦笑いするほど伸びて、バックスクリーンへ飛び込んだ。
高校通算28本目で聖地初アーチ。「やっと1本出た。狙いにいった感じではないので、本塁打になったのはうれしい」。夏の甲子園初登板初先発は、自己最速タイの148キロを記録しながら、初めて1試合2被弾して8回4失点。投手としては不本意だった分、打者として意地を見せた。
藤原は、根尾の一発に触発されていた。「すご過ぎる打球だった。僕も打ちたいと思った」。八回2死三塁。初球の外角直球を振り抜き、高校通算30本目の本塁打。昨春センバツ決勝・履正社戦で2本塁打を放って以来、甲子園通算3本目のアーチだった。

異例の11球団40人以上の編成担当者、スカウトが、大阪桐蔭の根尾、藤原ら今秋ドラフト候補を視察した。通常、スカウトは甲子園で全出場校が登場後に各担当地区に戻るが、中日の12人など、この日は多くのスカウトが詰め掛けた。
阪神は5人で視察。畑山チーフスカウトは「2人の潜在能力、大舞台で力を発揮するところを、まざまざと見せつけてくれた」とほれ直した様子だった。
広島・鞘師スカウトは藤原に対して「一振りで仕留める技術がすごいし、群を抜いている。(本塁打は)右打者が引っ張ったような打球だったし、あんな打球はなかなか打てない」と評価。楽天・仁村スカウト副部長は根尾に対して「びっくりだよ。スーパー高校生だよ」と驚きの声を上げた。

今年は前日12日に全56校が初戦を終了。しかし13日の第1試合は、多くの球団が1位候補にリストアップする根尾、藤原らが出場する大阪桐蔭の試合とあって、少なくともソフトバンク、楽天、ロッテ、阪神、DeNA、巨人、ヤクルトの7球団が視察を続けた。ヤクルトは伊東昭光編成部長(55)も残った。日本ハム・栗山監督もこの試合を観戦した。DeNAは高田繁ゼネラルマネジャー(GM、73)が訪れ、吉田孝司スカウト部長(72)らと第3試合の近江-前橋育英まで残り、熱い視線を送っていた。高田GMは、根尾と藤原の“本塁打競演”に「今さら言うことはない。見ての通りだよ」と笑顔で評価。

藤原を1位指名最有力候補に掲げている阪神は担当の畑山チーフスカウト、筒井スカウトら複数メンバーでこの日も視察。畑山チーフは根尾も含めて「彼ら2人の潜在能力の高さをこの大舞台で2試合通じてまざまざと見せられた」とうなった。また、金本監督は横浜からの帰阪の際の羽田空港で大阪桐蔭-沖学園を一部観戦。「今年、高卒野手は豊作か?」と問われると、「藤原と(報徳学園高の)小園ぐらいじゃないか」と話すにとどめた。

度肝を抜いた。7回無死、大阪桐蔭の根尾は初球、真ん中の直球を豪快なフルスイングで砕いた。「甘い球が来たので、ストライクは1球目からいこう、と」。低空で伸びていく衝撃的な弾道で、打球がバックスクリーンに入ると、4万5000人が詰めかけた聖地に大歓声が響き渡った。
高校通算28号は、4季連続出場の甲子園で待望の初本塁打となった。「いい打球だった。やっと自分のスイングができた。甲子園でやっと1本出た」。ベンチ内で作業をしていた何人かから「見ていなかった」と言われてずっこけたが、クレバーな男は北大阪大会準々決勝、大苦戦だった金光大阪戦の反省を生かしていた。

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