社会人野球日本選手権では、阪神がドラフト1位で指名した大阪ガス・近本光司選手が2回戦のHonda鈴鹿戦に登場した。延長タイブレークの末に敗戦となり社会人最後の試合となった。
足を見せる
この日の近本光司選手は、5番センターで出場すると4回、1アウトで前の打者がホームランを打った後の打席、「投手が動揺している中で隙をつく」と初球を三塁側にセーフティーバントを試み、自慢の快足でセーフにした。そして次のバッターの3球目に盗塁を決め、もう1点を奪うチャンスを作った。
視察した阪神の畑山スカウトは「セーフティーバント、盗塁と彼らしいところを見せてくれた。状況を見てああいうことをできる選手」と評価した。
しかし、この回にホームに還ることは出来ず試合は9回まで1-1の同点が続く。近本選手はこの他の打席は凡退した。試合は延長に入り12回のタイブレーク、表の攻撃で2点を奪われた後の1アウト1,2塁で近本選手が打席に入るもレフトフライに終わり、社会人野球最後の打席となった。
近本選手はプロへと旅立つ。「社会人野球を2年間経験できたのは人生でも大きかった。全力プレーをしてチーム一丸になれたのは、いい経験ができた。もっとレベルアップしたい」と話し、阪神での飛躍を誓った。
Honda鈴鹿・瀧中投手好投
対戦したHonda鈴鹿は、今年のドラフト会議で悔しい思いをした選手が多い。長身左腕としてドラフト指名を待った平尾奎太投手が先発をすると、3回2/3を投げて4安打3奪三振1失点と本調子ではなかったが、8回から登板した瀧中瞭太投手が、延長12回のタイブレークを含む5回を2安打6奪三振無失点に抑える圧巻の投球を見せた。松本桃太郎選手は4打数2安打でチャンスを作り、捕手の柘植世那選手も良くリードした。ドラフト1位指名の近本選手に思うようなプレーをさせず意地を見せた。
毎年、ドラフトで注目された外野手などが入ってくるHonda鈴鹿、昨年は山足達也選手がプロへと進んだ。今年は指名が0人で悔しいドラフトとなったが、今大会をきっかけに来年はプロ入り選手が出ることを期待したい。
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