U18代表、優勝に向けたプロジェクトチーム発足、変わっていく高校野球も見てみたい

高校野球ドラフトニュース 2018年ドラフトニュース

日本高校野球連盟は、高校日本代表が国際大会での戦うための課題を解決するためのプロジェクトチームを立ち上げた。U18代表の永田監督、大阪桐蔭・西谷監督や横浜高校の渡辺元監督、日大三・小倉監督などがメンバーに選定された。

U18の課題

前U18代表監督の小枝守氏や上記4人の高校日本代表の監督を経験したメンバーを中心に、元育英高校監督の日下篤・高野連技術振興委員長の6人となる。

U18代表は昨年のW杯で3位、今年のアジア選手権でも3位となり、国際大会ではアジアの大会では優勝をしているものの、世界大会ではAAA、18U、WBSC・U-18を通じて優勝は1度もない。夏の高校野球と日程が重なることもあり、未出場が多かったものの、大会に出場し敗れるたびに、様々な課題が指摘される。

特に今年のU18アジア選手権は日本で開催された大会で、優勝は悲願だったものの、韓国・台湾に敗れ、決勝戦に進むことができなかった。

プロジェクトでは、国際大会での木製バットへの対応を含め、様々な課題を出し合い、対策のための議論を重ねていく。1回目は10月4日に開催される。

U18では選手の選抜の基準や過程も課題が見られた。夏の甲子園に出場し、活躍したメンバーが中心となったものの、やはり夏の高校野球が高校生のハイライトで、暑い中で連日試合を戦い力を出し尽くす。その後、すぐに代表合宿に召集されても、体力的にも気持ち的にも、もう一度、というのは無理もある。特に投手は今年の吉田輝星投手も本来の調子ではなく、これまででも高橋光成投手なども本来の調子ではなく招集され、ほとんど登板できなかったが、野手も疲労が見え、いくら木製バットとはいえ、本来の打撃が見られない選手は多い。

また、これを機に高校野球の課題についても対策を考えて行きたい所。高校野球は今年の夏の甲子園が100回を数え、歴史と伝統が重なっているが、課題も見えている。技術が良くなり飛びすぎる金属バット、投手の連投が必須となる大会日程、夏の暑さによって選手が試合途中に足をつる場面も多くなった。大会の開催時期、日程の問題は課題のまま長い間残っている。また、少子化が進み、野球人口も確実に減っており、野球をする少年を増やす取り組みも必要だろう。

個人的には、今年、U18代表と対戦した宮崎県選抜チームが参考になると思うが、夏に地方大会で敗れた選手も含めて都道府県で選抜チームを作り、甲子園後に大会を開いたら、ぜひ見てみたいと思う。他にも、高校野球チームと地域の小学校・少年野球チームとの野球の交流だったり、変わっていく高校野球も見てみたい。

侍ジャパンU18日本代表メンバー(2018)
侍ジャパンU18日本代表選手(2017)
侍ジャパンU18日本代表選手一覧(2016)

 

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コメント

  1. 毎回そうですが選手の実力よりも甲子園で活躍したことに主眼が置かれすぎて
    あたかもその年の甲子園のオールスターを作ってるかのような選考という印象を受けます。
    今年で言えば当然選ばれると思われた野村大や引地は選ばれませんでした。
    甲子園出場組は疲労の問題もあるので記事中にもあるように地方大会で敗れた学校の選手を集めて一つのチームにするというのはいいアイデアだと思います。
    あと世界を見渡しても金属バットを使用しているのは日本くらいという問題も
    なんとかしてほしいところです。
    よく木製バットが導入できないのは経済的な問題でどうしようもないと言われていますが
    昔は出来ていただけにちょっと言い訳がましい感じもします。